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物流ニュース
ドライバーの安全確保に 各社の花粉症対策
2019年3月23日
いまや国民病とも言える花粉症。地球温暖化の影響で花粉が飛散する時期も早くなり、長期化する傾向にある。また前年の気温が高いと花粉が大量に飛散する。
ただ夏場の高温化は毎年続いているため、花粉の生成も昨年は一昨年に比べれば若干の休息傾向があり、花粉の飛散量も昨年よりは多少は少なくなるという。
それでも花粉のアレルギー症状に苦しむ人々にとっては辛い季節であることに変わりはない。
室外業務が多いドライバーももちろん例外ではない。JAFの発表によると、時速40kmで自動車走行中、くしゃみを1回する間に進む距離は約8m。乗用車約2台分は進む計算だ。
一瞬、目をつぶってのくしゃみをしただけで、事故率は急上昇する。
例え、くしゃみをしなくても鼻づまりや絶え間ない鼻水に気をとられ、ティッシュを手に取るために運転時の注意が散漫になることもある。
この症状を薬で抑える場合、副作用で強い眠気に襲われることも多発する。
グループ会社も含め、多くのドライバーを抱えるSBSグループ(鎌田正彦代表)では、花粉症状を持つドライバーに「病院で薬を処方してもらう」ことを推進していたが、近年、製薬数社が、「眠くなりにくい対アレルギー薬」が市販されるようになり、「買い薬を使う時はこの類の薬を選ぶように奨めている」。
また「日頃の運転者とのコミュニケーションの一環の中で健康起因(花粉症)対策に関する治療薬への対応などを取るようにし、併せて、この時期特有の事故防止対策として、管理者に各ドライバーの花粉症の有無、程度の把握などを促し、処方箋の特徴、副作用、症状を悪化させないための対応策の知識を啓発するなどを行っている」と話す。
また、埼玉県の清水運輸(清水英次社長)ではマスクを配布するほか、花粉防止用の眼鏡の着用を推奨。
花粉症状を防止するグッズとして、花粉が衣服や頭髪などにつきにくくするスプレーや花粉を水に変えるマスクなど様々。
各人の行動や業務に合った対策やグッズの情報提供が安全を守ると言えるだろう。
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