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物流ニュース
インテグリティ・ヘルスケア SASスクリーニング検査のサービスパッケージ提供
2019年11月11日
インテグリティ・ヘルスケア(東京都中央区)は、NPO法人睡眠健康研究所(同世田谷区)と提携。SAS(睡眠時無呼吸症候群)の早期発見を目的に、「SASスクリーニング検査サービスパッケージ」の提供を開始。スクリーニング検査とオンライン疾患管理システム「YaDoc(ヤードック)」を活用した医療相談を組み合わせた。
新事業開発室の筒井寛和氏は、「検査結果に『精密検査が必要』と書かれていても、どうすればいいのか分からなかったり、SASに関する理解が十分でないために、きちんと検査をしないままにしている人も多かった」と説明。「この『治療に繋がらない』現状を何とかしたい」と同サービスを立ち上げたという。
同サービスでは、検査結果が基準値以上の場合、「医療スタッフが、結果票の見方からSASとは何か、精密検査や治療の方法などを丁寧に説明し、受診を促す」という。「画面で顔を見て話すことは効果的。電話の声だけよりも気持ちが通じ、受けとめやすくなる」。現在は「YaDoc」を使用した医療相談が主軸だが、「必ずしも全員がその環境を整えられるものではないため、電話やテキストによる医療相談も検討している」という。
利用料金は、SASスクリーニング検査に医療相談が付いて1人あたり約5000円。
なお、「当社の行っている医療相談は、厚労省の『オンライン診療の適切な実施に関する指針』の『遠隔健康医療相談(医師以外)』に該当するもの」とし、「診察、診断を行うものではなく、SASという疾患やそれが本人や企業に、どのような健康・安全のリスクとなるのか、その対処としての治療とはどのようなものかといった一般的な情報を提供する」。
筒井氏は、「要精密検査の方を対象にしたアンケートで『精密検査を受診したくない』と回答した方が、医療相談後には7割も減少したデータがある」と説明。「SASの診療が可能な医療機関のリストを提供するなど、『治療に繋げる』というポリシーのもと、活動している」と話す。
「SAS患者は自覚症状がない方も多いと言われており、『治療を始めてから体調が良くなった。いま思えば治療前はきつかった』という声もよく聞かれる」とし、「SASは『眠れていない状態』が慢性的になるため、継続した疲労感から気持ちが落ち込むこともあり、メンタルの問題だと考え、精神科を受診される方もいる」。
「事故をなくすためにもスクリーニング検査を必ず受け、対象の方は医療機関を受診してほしい」と語る同氏。「今後も治療につながるためのサービスを追加していく」と話している。
◎関連リンク→ 株式会社インテグリティ・ヘルスケア
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