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物流ニュース
静ト協 校外キャリア学習を実施、駿河総合高の1年生招く
2020年1月27日
静岡ト協(佐野寛会長、タカキュー)は12月4日、県トラック会館で県立駿河総合高等学校の1年生17人(男子6人・女子11人)を招いての校外キャリア学習を実施。同青年部会(山﨑廉二部会長、サンワネッツ)が主に運営を担当した。
キャリア学習のプログラムでは、山﨑部会長による「物流業界セミナー」、VRトラック運転シミュレーターによる「擬似運転体験」、芦川商運(芦川宗典社長、静岡市)提供のトラックによる「乗車体験」などを用意。山﨑部会長はセミナー内で「運送業界」「運転者の仕事」「労働時間や給料」「仕事の魅力」「業界への就職」といった各テーマでレクチャーを行い、「良くないイメージもあるかと思うが、それを今日のなかで払拭したい」との意気込みを述べると、加えて、昨今コンプライアンスや安全装備の充実などで改善が進んでいる業界の実情を紹介しながら、仕事で得られる物流業ならではの充実感や、やりがいを前向きな言葉で発信した。
セミナーに続いて実施された擬似運転体験とトラック乗車体験では、精巧なCGの世界で運転の基礎を学んだ生徒らが実車にも触れ、トラックという普段なじみのない乗り物を頭と体で学習。双方を体験した女子生徒は「普通の乗用車と比べると中がとても広く、高価であることが伝わってきた。安全に関わる色々な機能などを聞くと、その価値が本当にわかる」と述べて、「シミュレーターの時はできるかもと思ったが、実際に乗ってみると難しそう」とCGと実車とのギャップにも言及。さらにそうしたトラックを普段から運転しているプロドライバーについては、「カッコいい、すごいと思う!」と笑顔をのぞかせた上で、「トラックもドライバーも少し怖いイメージがあったが、今日の体験で変わった。これまで道路上でトラックを見かけて『遅いな』と思ったこともあったが、トラックにはトラックなりの事情があるということも、よくわかった」と、興奮を抑えきれない様子で語った。
また、体験学習終了後には山﨑部会長、遠藤太朗副部会長(興津貨物自動車運輸、静岡市)ら青年部を中心とした事業者が合流しての座談会も実施され、三班に分かれての意見交流は自由な発言がテーブル上を行き交って、急遽の時間延長も行われるなど活況。
出席した関係者からは「こうした取り組みは実際に現場で見てみることが重要だ」「きっかけはどういう形であっても、物流というものを知ってもらうということが重要」「お父さんがトラックドライバーだという生徒もいたが、親がどんな仕事をしているのかを知る、よい機会にもなったのではないか」「若い人たちのイメージを変えられたということだけでも、取り組んだ甲斐はあった」と、この日の手応えを感じさせる多くの声が聞かれ、同ト協では初となった高校生を招いてのキャリア学習は、生徒だけでなく、その空間を共有した事業者や関係者らにとっても、有意義な学びの時間となった。
◎関連リンク→ 一般社団法人静岡県トラック協会
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