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ブログ・高橋 聡
第202回:令和時代の運送業経営 コミュニケーション編(1)
2021年7月25日
【コミュニケーション編】①
「コロナ禍で頑張る運送業経営者を応援します!」というシリーズで新型コロナウィルス影響の下で「令和」時代の運送業経営者が進むべき方向性、知っておくべき人事労務関連の知識・情報をお伝えしています。
今回から労務管理上重要なドライバーとの「コミュニケーション」について説明してまいります。
1.コミュニケーションの重要性
⑴コミュニケーションの意義
運送業のドライバーは元々、管理されるのを嫌う方が多いです。どのような職業でも会社勤めをしている以上、ある程度は他者と関わりながら業務にあたりますが、ドライバーは比較的他者との接触が少ない職業です。最近では、異業種から運送業に転職される方も増えていますが、出庫すれば一人の世界で気ままに運転したい、という本音を持つ方が多いと思います。さて、このようなドライバー職であっても、社内で点呼、アルコールチェック、運行指示、業務指示などで社員と接触します。そのような局面で上司にあたる方が一言二言「声をかける」ことは大切だと考えます。例えば、「業務」に関することでもいいですし「プライベート」や「雑談」でもいいです。
⑵面接会話の必要性
弊社では、お客様に「プロドライバー手当」という手当の支給をご提案することが多いです。「挨拶・マナー」「会社指示・配車指示順守」「デジタコ操作・点数」「省エネ運転」などの順守状況をチェックし支給する手当で、支給にあたっては「自己チェック」と「会社チェック」を行うと共に、月に一度はプロドライバー手当の順守状況を確認するために面談することをお勧めしています。面談では、項目の順守状況に関する事項に加えて積極的に「世間話・雑談」するといいでしょう。日頃、あまり会話がない場合であっても月に一度は面談しコミュニケーションを取ることでトラブルの未然防止を目指します。2.コミュニケーションの効果
運送業経営に労務トラブルはつきものですが、コミュニケーションが良好な組織はトラブルが起こりにくく、起こった場合でも専門家に相談するといった事態に発展する可能性が低くなります。 -
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筆者紹介
高橋 聡
保険サービスシステム社会保険労務士法人
社会保険労務士 中小企業診断士
1500社以上の運送会社からの経営相談・社員研修を実施。
トラック協会、運輸事業協同組合等講演多数。 -
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