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ブログ・高橋 聡
第203回:令和時代の運送業経営 コミュニケーション編(2)
2021年8月9日
【コミュニケーション編】②
「コロナ禍で頑張る運送業経営者を応援します!」というシリーズで新型コロナウイルス影響の下で「令和」時代の運送業経営者が進むべき方向性、知っておくべき人事労務関連の知識・情報をお伝えしています。今回も前号に続き、労務管理上重要なドライバーとの「コミュニケーション」について説明してまいります。
1.ドライバーへの接し方
(1)コミュニケーションにおける留意点
さて、コミュニケーションの重要性については説明した通りですが、ドライバーとコミュニケーションを取る際に留意しなくてはならない点があります。それはドライバーのタイプや特徴に応じたコミュニケーションを取るということです。
ドライバ―にも、いろいろな性格の方がいて、同じ言葉をかけても受け止め方はいろいろあるからです。
タイプ分けはさまざまな考え方がありますが、ここでは①強迫型②社交型③論理型④協調型と大きく4タイプに分けることとします。
(2)ドライバーのタイプに応じた接し方
例えば、無事故や燃費の表彰をする場合で、社交型のドライバーに対しては多くの社員の前で少し大げさに表彰式をやると、さらに頑張ってくれます。一方、論理型のドライバーに同じことをするとあまり効果がありません。そればかりか「やめて欲しい」というのが本音ということもあり得ます。このように、ドライバーのタイプや性格の「違い」に応じたコミュニケーションが求められるわけです。
2.コミュニケーションの失敗例
社長や所長がドライバーとコミュニケーションを取る場合に、よくあるエラーとしては、「自分だったらこのようにしてほしいから…」と「自分基準」で考えてしまうことです。ドライバ―と同様に、社長や所長にもいろいろな性格・特徴を持つ方がいますが、大切なのは指示・連絡を出す側である社長・所長が社員のタイプを重視するということです。
運送業界は「うちの会社はこうだから…」という雰囲気の会社が多いのが実情です。ドライバー不足の時代に大切なのは、縁あって入社してきた社員に対するきめ細やかな対応だと考えます。
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筆者紹介
高橋 聡
保険サービスシステム社会保険労務士法人
社会保険労務士 中小企業診断士
1500社以上の運送会社からの経営相談・社員研修を実施。
トラック協会、運輸事業協同組合等講演多数。 -
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