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物流ニュース
運賃交渉 敵は同業他社、わずか10%しか値上げできず
2024年7月26日New!!
近畿地方の運送事業者は、大型車での兵庫県姫路市―茨城県の配送で「18万円の運賃が必要」と値上げ交渉を実施したところ、荷主は「10万円で運ぶ会社もある」と拒否。結果、「13万円」という妥協額に落ち着いたという。同社社長は「わずか10%程度しか値上げできなかった」と肩を落とす。
同事業者では「走行180キロで、高速料込みで6万5000円を提示したが、荷主からは5万5000円しか認められなかった」というケースもあるという。
同社社長は、「標準的運賃や2024年問題への対応を踏まえて運賃を算出しているが、反応はどこも厳しい。敵はうちの提示額を下回る見積もりを出す運送会社」と足を引っ張る同業者の存在を指摘。
「値上げ交渉しても、それを下回る運賃を簡単に出されれば話にならない。値上げしない運送会社に対し、何らかの措置が行われる法整備も望みたい」と語気を強める。
同様に標準的運賃をベースに値上げ交渉を展開する別の運送事業者は、「トレーラでは走行50キロで4万5000円を収受できているが、距離が増えればそれだけ運び手も少なくなる」と頭を抱える。
その上で、「近畿―関東の600キロ走行の標準的運賃は22万円程度だが、実際はトレーラでも15万円から18万円」と指摘。「近距離よりも長距離輸送の方が、運賃の上がり幅が鈍い」と現状を明かす。
同社長は、「遠くへ行けば行くほど値上げしにくくなるため、現在は中・近距離輸送に徹している。近距離で回数を増やすとともに、利益率を重視した運行を心がけている」と語る。
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物流メルマガ
荷主の担当が物流の事を分かって無さ過ぎる。標準的な運賃が前回から8%上がっているのを、今の運賃を8%上げれば良いと思っている。しかも,高速代込み。
某大手運送やなんてヘコヘコして値上げ少ししかしないから、荷主からしたら、大手より高い値上げはしないの一言。他の会社は大手より値上げを行う事は不可能。
大手運送やにも問題がある。
もう距離や作業内容などに応じて運賃の下限を罰則付きで規制するしかないと思う。
この期に及んでアホみたいに安い運賃で仕事を取っていく運送会社や水屋の存在は業界の足並みを乱すだけ。
まずは、高速代込みはやめましょう。
これも消費税の二重払いです。
皆さん考えて下さい。
請求額に10%の消費税かかります。
しかし、高速代は消費税10%込みで払います。
なんで、2回払うのですか?
これは別立てにしないとダメですよね。
それとウチは長距離出る時は、朝一から積んで、昼までに出す方向でやってます。
皆さんは多分朝一から仕事して、宵積みしての運行やと思いますが、ウチはお客様に説明して、1日13時間拘束の、インターバル最低9時間の法律を表に出して、積み込み時の料金を4時間とかで見積りしてます。
これで、ドライバーさんはインターバル9時間取ってもらえるし、拘束時間もクリア出来てます。
佐川は関東〜九州
単車で18万
九州〜関東
上りが14万
はっきり行って
安すぎ
単純です、運送業者数が多すぎるのです
吸収合併を繰り返し、企業を大きくするか
中小零細で、受注・配車を行う組織を作るかです
トラックGメンは運賃にも踏み込むべき。
基準運賃を下回る価格提示して来た荷主に罰則を与える仕組みを。
また人件費を削ればよいと思う、愚かな経営陣ども
バス会社に勤務していた時に同様の問題で苦労しました。
運輸支局は「運賃を守れ!それを割り込むような仕事は取らなきゃいい」って言うが そんな事をしていたら 他の業者にどんどんと仕事を取られてしまう。正に 正直者が馬鹿を見る状況。
運輸支局だって荷主が悪いのは百も承知。でも そんな荷主の上にある大手企業が国交省に圧力を掛けるので 荷主に罰則を掛ける事も運賃の規制を掛ける事もできない。
結果として 事故が起きると「決められた運賃を守らず 安い運賃で引き受けた上に 安全対策がずさんな運送会社」というレッテルを貼り付け 袋叩きにする。
一番の悪人は適正運賃を監視する運輸支局であり国交省だ。現状の定価割れを見て見ぬふりをしているのだから…。
万が一 この程度の状況すら見えていないのであれば それは運輸行政を管轄する資格すら無いということだ。
とにかく支局は運輸局の顔色を伺い 運輸局は国交省の顔色を伺い 国交省は荷物の発送を依頼する大手企業の顔色を伺う。
何故か?それは出世のため&天下りボストを確保するため。
この部分構造改革をしないと現場が小手先で何をしたって 何も変えられない。
同業他社は業界仲間と勘違いしてるバカが多いが、同業他社はどの業界も基本的には潰し合いをする憎き敵と認識すべき。
お互い吸収統合すればいいのに、限りなく個人経営に近い零細が多くて「自分の会社」って意識が強すぎるせいで潰れるしかないの見てる分にはちょっと面白い