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物流ニュース
シズナイロゴス 伊藤社長 変化とチャレンジの社風(上)
2015年11月5日
北海道で食品3PL事業を中心に事業展開しているシズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)。一昨年6月に社長に就任してから、伊藤社長は一貫して「変化することを楽しむ」よう社員に強く訴えてきた。
3PL企業として道内で盤石な基盤と高いブランドを築いているが、現状維持を良しとせず、「変化」「チャレンジ」を重視する社風を植えつけたいと考えている。「今まではこうだった」という従業員からの提案は「全てはねる」という徹底ぶりで、「新しくやってみたいという意思は尊重し、基本的にノーとは言わない」姿勢を貫く。
今年4月にシズナイロゴス北海道、シズナイロゴス札幌、シズナイロゴス苫小牧の運送子会社3社を新設。いずれも車両5台、親会社から業務を受託する形でスタートした。この施策は、シズナイロゴスグループの成長戦略の第一歩として捉えており、将来は完全なHD化を目指し、親会社は「物流元請け・資産管理」などに特化させる方針。運送子会社は独自に顧客獲得を目指し、それぞれが成長を図っていくほか、親会社が手がけている物流センター部門も子会社として切り離していく予定だ。
伊藤社長は「運送部門を一部外に出したのは今後、ほかの運送会社をM&Aした際、スムーズに展開しやすい体制にするため。社内的に『変化している』というアナウンス効果もある。将来は物流事業部門の多くを子会社に任せ、親会社は完全なHDカンパニーとする」と説明。このメドを「今のところ5年くらい先」と見ている。
この戦略に沿って、道内の運送会社の積極的なM&Aを検討している。「自前の足回りを持っていることが強みになるので、車両30台以下の規模の道内運送会社をM&Aしていきたい。吸収するのではなく、基本的に『経営者は当面、そのままで、会社の看板を変える必要もない』という姿勢。より発展させたいという前向きな運送会社は、グループとして一緒に取り組んでほしい。グループとなれば仕事の供給、効率化、業務のノウハウ、管理手法などの共有化といったメリットが提供できる」と語る。
道内では既に強い経営基盤がある中、「変化」を重視するのは「世の中は変わっていくので、自分たちも変わるのが当然」という意識から。「共同配送、共同保管、流通加工などお客様の物流をどのように効率化し、困りごとの解決策をどう提供するかが問われている。食品物流のパイは全体では増えることはないが、お客様のニーズを汲み取って仕組み考え、良いソリューションを提供していけば、まだまだ成長の余地は大きい」としている。(つづく)
【会社概要】
設立=昭和27年2月▽資本金=7500万円▽従業員=212人(平成27年4月時点)▽事業所=札幌・白石・菊水・石狩・恵庭・千歳・苫小牧・静内▽年商=31億5100万円(平成26年3月期)
◎関連リンク→ 株式会社シズナイロゴスこの記事へのコメント
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