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物流ニュース
DOSHIN 中古大型トラックをEV化 オートワークス京都と業務提携
2026年3月3日New!!
大型商用車のEV化を手がけるDOSHIN(安田猛社長、大阪府八尾市)は、日産車体グループの中軸企業であるオートワークス京都(中西弘幸社長、京都府宇治市)と「レトロフィット大型EVトラックの生産等に関する業務提携」を締結した。昨年12月26日に基本契約を結び、大型EVトラック専用工場の整備を進め、量産体制の確立を目指す。
安田社長は「物流業界では、燃料価格の高騰やドライバー不足、環境規制の強化が同時進行で進み、事業環境は一段と厳しさを増している。特に大型トラックは、CO2排出量が1台あたり年間約116トンにのぼり、物流分野全体の脱炭素化が喫緊の課題となっている一方で、EVや水素車は価格や航続距離の面で中小事業者にとって導入障壁が高いのが現状だ」と話す。
中西社長と(右)安田社長.jpg)
こうした課題に対して同社は「中古トラックを活用したレトロフィットEV」という手法に着目し、既存の国産大型トラックをベースにBEV(バッテリー式電気自動車)化させることで車両コストを抑えつつ、環境性能と実用性を両立させるモデルの構築を進めてきた。しかし、大型EVトラックは車両重量や積載性能、耐久性、安全性など高度な要件が求められ、安定した製造・品質管理体制の確立が大きな経営課題となっていた。
今回の提携によって、商用車・特装車両の製造で豊富な実績を持つオートワークス京都の生産技術や品質管理ノウハウを活用。試作から量産への円滑な移行や品質のばらつきの低減、法規・安全基準への対応が可能となり、大型EVトラック事業の本格展開に向けた基盤が整う。
レトロフィット大型EVトラックは、GVW(車両総重量)25トン級で、航続距離は約300km、急速充電では90分で満充電が可能。全国の整備工場で対応できる設計となっており、200km間隔での充電インフラ整備も計画している。
また、1台あたり年間で杉の木7600本分のCO2削減が見込まれており、安田社長は、「日本製メーカーの改造EVによる品質の高さ、信頼性に加えて環境対策も実現できる」と語る。
事業計画では、2026年度に大型EV事業を開始し、年間360台規模の販売を想定。中長期的にはオリジナルEVの開発にも着手し、「国内第5のトラックメーカー」を目指すとしている。CO2削減量をサステナビリティ開示に直接活用できる点も、大手荷主やメーカーにとって大きな導入メリットとなる。

同提携について安田社長は、「単なる製造委託にとどまらない戦略的パートナーシップとして車両販売に加え、導入支援や運用提案、事業スキーム構築まで含めた総合的なソリューションを提供し、燃料価格変動に左右されにくい持続可能な物流の実現を目指す」と考えを示した。
◎関連リンク→ DOSHIN株式会社
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