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ブログ・橋本 直行
【すでに起こった未来】
2011年1月10日
「20世紀最大の『知の巨人』」と称される、故ピーター・ドラッカー博士は、
「すでに起こった未来」という言葉を遺しています。
この言葉は、「未来のことだが、現状から超高確率で起こることが
予測できること」を指します。
ドラッカー博士は、次のように述べています。
> 人口、年齢、雇用、教育、所得など人口構造にかかわる変化ほど
> 明白なものはない。
> 見誤りようがない。
> 予測が容易である。
> リードタイムまで明らかである。
総務省によると、元日時点で、1990年生まれの新成人は124万人で、
4年連続で過去最低を更新したそうです。
この人数は、20年前の1970年生まれの新成人の約半分です。
個人差はありますが、人生のうちで、最も消費活動を行なうのは、
40歳代前半と言います。
1970年生まれの人は、今年41歳になります。
つまり、20年後には、超高確率で内需が約半分になるということです。
企業は、この「すでに起こった未来」を直視しなければ、有効な経営
計画は立てられません。
しかし、多くの企業は、「景気は、いつごろ回復するだろうか?」と
いった視点しか持たず、有効な手立てを考えられていません。
またドラッカーの博士の言葉を借りると、次のとおりです。
> 人口構造の変化が実りあるイノベーションの機会となるのは、
> 既存の企業や社会的機関の多くが、それを無視するからである。
> 人口構造の変化は起こらないもの、あるいは急速には起こらない
> ものとの仮定にしがみついているからである
正しい認識に基づいて準備をする企業には、大きなチャンスです。
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この記事へのコメント
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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