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ブログ・橋本 直行
【次を担う人財を育てる】
2013年2月15日
「組織を拡大したいが、責任者を担う人財が育っていないため、
現状は難しい」と嘆く経営トップは、少なくありません。
そこで、当面は、外部から経験者を求めることになります。
しかし、今の状況では、そういう人財は、なかなか見つかりません。
また、それでは、経営トップの想いが浸透する組織にはなりにくいと
いう問題もあります。
いつまで経っても、人が育ちにくい土壌のままなのです。
ですから、どの時点かで、本気で、次の人財を育てるための企画を
導入しなくてはなりません。
例えば、茨城県水戸市に本社を置く食品物流企業の雄、茨城乳配では、
「ナンバー2会議」という企画を実施しています。
これは、次期所長クラスの人材を各部署から集め、組織の現状と課題、
成功事例などを共有し、討議するための会議です。
スタートしてから2年間が経ちますが、大きな成果があったようです。
企画者の同社副社長、吉川国之氏は、ブログで、次のように述べて
います。
> 今まで同じメンバーで会議や討論を進めてきたせいか、メンバー
> 全員に責任者としての感覚が身に付いてきたようで、発言の内容に
> 感心させられることが増えてきました。
> 中には、拠点の責任者として十分にやっていけるだけの能力を
> 持った社員も出てきましたし、社員のメンターになりたいという
> 希望を持って活動を始めた社員もいます。
> これが、この2年間将来の責任者を育成しようという目的で続けて
> きたこの会議の成果なのでしょう。
そして、ナンバー2とそれ以下の層の差が大きくなってしまったと
いう、新たな課題が出てきたそうです。
同社では、現在、「ナンバー3会議」の開催を検討中です。
部門責任者を担える人財をつくるために、OJTだけでは、不足です。
なぜなら、ナンバー1と2では、持つべき視点が違うからです。
組織を順調に拡大させたいなら、本気で次の人財を育てるための
企画を導入してください。
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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