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    採算合わぬ長距離輸送 首振る企業相次ぐ

    2008年1月11日

     
     
     

     長距離運行の運賃に大きな変化が出ている。大阪─東京間はこれまで、大型トラックで8万円程度の運賃だった。しかし、軽油価格の高騰などの影響からか、10万円以上を求める運送会社が増えている。
     いままでなら、空車でトラックを止めるよりも「少しでも稼げれば」との思いで、運行してきたケースが多く見られた。しかし、最近の燃料価格の高騰で、低い運賃での長距離運行を避ける状況にある。


     大阪市のある運送会社は、「東京─大阪間で往復約1200km。大型トラックなら燃料費だけでも5万円はかかる。人件費や高速代などを考えれば、片道でも最低10万円以上ないと受けられない。当社は約13万円以上を求めている。燃料価格が70円台なら運賃も下げられるが、荷主にも負担を求めたい」と語る。
     他の運送会社でも「長距離や地場にかかわらず、燃料価格が2〜3年前と比べて50円も上昇すれば、以前の運賃では商売できない。距離が50km程度で4t車なら3万円でも問題ないが、200km走って3万円の運賃では採算が取れない。車両が見つかりにくくなる時代が来る」と指摘する。

     
     
     
     
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