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ブログ・橋本 直行
【それ自体をやめる】
2009年11月25日
業務効率化の取り組みにおいて、最も効果的なのは、時間のかかる
工程について、やり方を見直すのではなく、それ自体を削減して
しまうことです。
毎週水曜日に、店頭商品の一律プライスダウンを行なうという
ユニークなコンセプトで躍進中の衣料品リサイクルショップ、
ドンドンダウンでは、小売店で最も手間のかかる業務のひとつである
「プライス書き」をやりません。
プライスカードの代わりに、12種類の野菜のイラストが描かれた
タグを商品に付けているのです。
同社の商品の価格は、100~10000円の幅の中で12種類あり、週毎に
野菜と価格のひも付けが変わっていきます。
例えば、今週は10000円だったニンジンのタグの商品が、来週は
9000円、再来週は8000円、その次の週は7000円・・・と、毎週値下げ
されていくのです。
そのようなシクミを導入することにより、ドンドンダウンでは、価格
変更の際に、プライス書きをしてプライスカードを貼りかえるという
手間の削減に成功しています。
プライス書き作業を効率的に実行する策を求めるのではなく、その
作業自体を省くためにはどうすればよいかというアプローチです。
貴社の業務で手間のかかっているものについて、まずはそれ自体を
やめる手立てはないか、既成概念に囚われずに考えてみましょう。この記事へのコメント
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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