-
ブログ・橋本 直行
【気が現れた現場】
2012年9月22日
名優、高倉健氏(以下、健さん)は、「いい映画、いい撮影現場には
役者やスタッフが発する気が現れています」と、あるインタビューで
述べていました。
それでは、その『気』とは何なのか。
インタビュアーがヒントを求めると、健さんは、長野県上田市の
刀鍛冶、宮入小左衛門行平氏を訪ねて、日本刀を打つところを観て
みることを薦めたそうです。
そこで観たのは、渾身の力で刀を打つ姿ではなく、丁寧に少しずつ
叩いていく様子でした。
そして、刀鍛冶、宮入氏は、次のように話します。
> 刀を打ち始めた頃は、いい刀を作りたい。
> 章に入選したい、たくさんお金をもらいたいと考えていました。
> けれども僕は今、あの仕事場に座っていることが好きなんです。
> 毎日、あそこに座って刀を打つ行為が好きです。
> 刀を打てることに感謝しています。
> 僕が刀のなかに叩き込んでいる気とは攻撃的なものではなく、
> 感謝と祈りです。
インタビュアーは、健さんの言う『気』とは、人を威嚇するような、
研ぎ澄まされた精神力のことではなく、「感謝の念」だということを
悟ったそうです。
いい映画は、感謝の念が満ちている撮影現場で撮れるのです。
すべての職場に通ずるルールだと思います。
・「高倉健インタヴューズ」
◆バックナンバー
◆Facebookページ
◆本シリーズ配信希望の方はコチラこの記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
「ブログ・橋本 直行」の 月別記事一覧
-
「ブログ・橋本 直行」の新着記事
-
物流メルマガ