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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(259)5Sへの取り組み
2019年9月16日
1.職場小集団活動の実践事例
・職場小集団活動によるドライバー研修事例
ストーリー①〜⑧の手順をふんで、小集団活動の発表会を行っている。6か月に1回のペースである。発表会に向かって小集団グループメンバーは、リーダーを中心として盛り上がっていく。優秀な小集団には社長賞として金一封と表彰状がある。小集団活動審査表によって優秀グループを決めていく。審査項目は小集団活動の出席状況、物流品質(5S)レベル向上度合、誤着、延着、破損ゼロへの取り組み度合、発表の態度・姿勢である。ストーリー⑧のマニュアルの中には、発表会のやり方を定めている。呼ばれたら「はい」と返事をして速やかに発表台に出る。発表する資料は見やすく、分かりやすくする。発表する前には、メンバー全員があいさつをして一礼する。「ただ今から〇△グループの発表を行います」とメンバ—紹介をする。本論に入る。テーマの選定理由を述べる。ストーリー①〜⑧の手順で発表する。「以上で〇△グループの発表を終わります」。各グループの待ち時間は15分としている。A社の職場小集団活動によるドライバー育成は地道なもので、コツコツと実行している。
職場小集団活動10のポイント
⒜トップがクレーム・トラブルゼロを決意することがポイントである
⒝小集団の運営の成否はリーダーの育成にかかっている
⒞荷主第一主義の精神を貫くことである
⒟グループミーティングのやり方を決めることである
⒠データはしっかりとつかまえていく
⒡原因追究を徹底するプロセスで対策が浮かぶ
⒢悪さにフタをせず、問題をしっかりと見据えていく
⒣プロセスでメンバーの問題意識を深めていく
⒤仕組みを定着させていく
⒥小集団活動発表会を行う
「千里の道も一歩から」という。まず一歩踏み出すことである。ドライバー育成は「よしやろう」とトップが決意することから一歩がはじまる。コミュニケーションを豊かにしていくことがドライバー育成の一歩でもある。コミュニケーションとは、あいさつに始まって職場ミーティング、個人面談の継続的な粘り強い取り組みである。日常の仕事の中に人を育てていく芽がある。芽を育て大きく花開かせることである。 (つづく)
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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