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製品・IT
青海 軽バンを冷蔵車に、保冷剤のみで電気・燃料不要
2025年5月20日
岐阜県岐阜市を本拠に軽貨物の配送を行う青海(スイミー、栗本佳孝社長)は、電気・燃料を一切使用せず、保冷剤のみで最大12時間の温度維持が可能な最新クールボックス(商品名=クールジャイアント)を導入した。
このクールボックスは軽バンの荷台部分を最大限に活用する大型サイズ。容量は1108Lで、外寸は幅975mm×奥行き1400mm×高さ1105mm。軽バンの各メーカー荷室に収容できる仕様となっている。
食品や医薬品など温度管理が必要な輸送需要に対し、軽貨物ではトラック型の冷凍冷蔵車を用いるのが一般的だが、新車購入の場合200万円以上と初期費用が大きい。しかもエンジンが小さい分、冷気を送るためのコンプレッサーを付けると非常に負荷がかかり壊れやすくなるなど、「冷凍冷蔵トラックは燃費が悪く修理にも時間がかかる」と栗本社長は指摘する。
コスト削減と環境負荷軽減を両立させ、加えて軽貨物は業務委託が多く車両が故障すれば収入を直撃することから、車両を傷めず取り外しのできるクールボックスはこうしたリスクを抑えることにもつながると説明する。
30度環境下における検証では、品温8度を20時間キープ。断熱性能が高くマイナス温度にも対応し、運転席後方の温度計で庫内温度をいつでも確認できる。同社は埼玉県の軽貨物事業者(販売代理店)から1セットを購入。「小口の物を運ぶにはいいと思う。1つあるだけでも仕事の幅が広げられる。テスト使用し今後展開していきたい」として、実物の見学にも応じる意向だ。
◎関連リンク→ 株式会社青海
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