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製品・IT
リステージ 資源廃棄物ゼロ目指す、リユースリアルタイムオークション
2019年9月30日
持続可能な開発が経済のテーマとされている中、それに伴う物流もまた重要性を増している。
リステージ(高鉾 龍社長、東京都中央区)は「リユース流通可能な商材はとことん買い取る!」をモットーに、前身である買い取り専門店のサービスを活用する形でリユースオークション運営会社として成長してきた。2016年からは、日本初となるリユースのリアルタイムネットオークションサービスを開始。全国で約350社存在する協力会社と事業展開していくことで、ありとあらゆるものを買い取り、再利用・資源化していくことで、資源廃棄物ゼロを目指すゼロエミッションを推進している。
そんな同社では現在、中古のオフィス家具の買い取り・販売などと共に「引っ越しも同時にやってほしい」「荷物を保管倉庫まで移動してほしい」といった物流のニーズも増加。さらに自社トラックで受けきれない量の仕事も入ってくるようになり、依頼案件数も繁忙期には、800件近くまで膨れ上がるようになっているという。そんな同社では自社便では扱いきれない積載量・便数の車両を直接手配しコンプライアンスも守りながら、顧客のニーズも満たしていけるよう利用運送事業の事業許可も取得した。
今後は日本全国を対象に、集荷・配送を直接依頼できる協力会社を探していくという。同社長は「荷物の特性上、産業廃棄物の収集運搬許可を取得している企業が望ましい」と話す。また物流企業側との共生も見据え、荷台までの積み上げは自社側で対応できるよう注力している真最中で、荷役負担の一部軽減に努めているという。
今後の展開について同社長は「実は、リユース業には物流のインフラはない。我々が目標としているのは、リユース業界のための新しい物流システム。オークション会場から、それぞれのリサイクルショップ・エンドユーザーまでの間は個別に配送依頼が行われているケースが多い。また個別の配送では満載となっていないケースもある。混載・ワンストップ化の提案を含めて、まだまだ往来を活発にして物流コストの最適化と仕事の発掘が可能な段階にある。リユース品の配送に対し、手を上げてくれる事業者が出てくれば、新しい物流システムの構築も可能なのではないか」とし「オークション事業を通し、新しい物流ネットワークを生み出すことができれば」と答えてくれた。
◎関連リンク→ 株式会社リステージ
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