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物流ニュース
コロナ禍のドライバー求職者動向 応募者数1.5倍に
2021年3月23日
新型コロナウイルス感染症の影響による景気の悪化で、企業の採用意欲が低下。厚労省が公表している一般職業紹介状況によると、令和2年平均の有効求人は前年に比べ21.0%減となり、有効求職者は6.9%増となった。コロナの影響で、人手不足が問題だったトラックドライバーの需要はどのような状況になっているのだろうか。
厚労省の一般職業紹介状況によるバスやタクシー、トラックなどを含む自動車運転の職業の有効求職者数(パートタイムを含む常用)は、令和2年4月から、前年と比べて大きく増加。一転して買い手市場となっている。
リクルートジョブズ(酒井久典社長、東京都中央区)が運営している、正社員中心の求人情報サービス「はたらいく」や、求人サイト「フロムエーナビ」、エリアを細分化した求人情報「タウンワーク」では、全体的にドライバーの応募者が増えているという。
同社のコーポレートコミュニケーショングループによると「三大都市圏のうち、首都圏と大阪は応募者数が3月から11月まで、前年同月比で増えている」とし、「東海地方も11月以外は増えている」と話す。
「ドライバーの求人募集では、コロナでテレワークを行う会社が増えて都心部のオフィス街などの飲食店や小売店などが厳しくなったことから、BtoC関連の物流を行っている会社からのドライバー需要が大きく増えている」としている。
ドライバー専門求人サイト「ノルワークス」を運営しているアズスタッフ(小林周一社長、同新宿区)では、「トラックドライバーの応募数は2020年3月から、コロナ前の19年と比べて1.5倍に増えている」と話す。
「求職者の多くが、業界経験者や中型免許を持っている人で、バスドライバーからの転職希望者もみられる」とし、「希望就職先には、BtoCの仕事や食品輸送などコロナ禍でも需要があって影響の少ない仕事を行っている運送会社に人気が集まっている」という。
また、ドライバー求人サイト「ドラEVER」で求人・求職情報を提供しているドラEVER(加藤智江社長、埼玉県さいたま市)も、「2020年のトラックドライバーの求職者数は、19年と比べて1.5倍増えている」としている。
「取り扱う荷物によって経営が厳しくなり、給与が少しでも多く欲しいという同業他社での経験者やバスドライバーからの転職者などのほか、未経験者では2トンから8トン、軽バンのドライバーを希望する人が多く見られる」という。
「コロナの影響でドライバー職に応募してくる求職者の中には、採用後に続かないという人も少なくない」として、「求職者が多くても辞める人が多ければ、求職者が集まらなくなってしまう恐れもあるため、採用まで慎重に対応してもらうことをすすめている」としている。
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「採るならいましかねえ」ってうちの会社は採りまくっています。
ドライバー希望者が増えるのは嬉しい事です。しかし見極めて採用しないと、事故やトラブルの原因になる。未経験で最初から金ばかり求めて来る人間は要注意。
月25〜35
40万も可能!!→休みなく、命削って働いたら可能って意味ですよ。
56歳未経験
金と手間暇かけて終了
なんなら集まらなくなり在職者が減り先輩方が定年で減り物流が止まり始めてから気づいて改善を願うよ