-
物流ニュース
「ロジクロス」の三菱地所 防災への取り組み 免震構造も
2021年9月10日
三菱地所では、物流施設ブランド「ロジクロス」を代表に、物流施設の開発に長年携わってきた。地震や激甚化する台風・豪雨の被害を防ぐために、物流施設に施している工夫などを聞いた。
耐震では、現在、同社が手掛ける大型の物流施設では、免震構造を採用している施設もあるという。
免震構造は、ダンパーやアイソレータといった免震装置を地面と建物の間に置くことで、両者を切り離し、揺れにくくする構造。揺れを吸収することで、従来の耐震構造よりも、建物に揺れが伝わりにくくなるという。
物流施設事業部の統括マネージャー平哲也氏は「医薬品など高価な品物を扱う会社では、免震構造を希望されることが多い」と話す。
また同氏は、日本に多い台風被害についても、「台風で怖いのは風と雨」と指摘し、「雨は樋を通して下水管に流れる。台風の時はこの樋が、風にあおられて跳ね上がったり、外れたりするので、樋の補強を行うことで防災に備える」と説明。また、排水能力の高い高排水システムも採用し雨水処理を行っている。
洪水等、計画地域の特性により冠水の恐れが懸念される施設では、受電設備、キュービクル、非常用発電設備等を上階に設置しているところもある。
なお、トラックバースや駐車場などでは、停電時にも「安全に通行できるよう車路の照明に非発電源を送る」、「テナントの事業継続ができるようトラックバースのシャッター開閉のための電源を確保する」などの対策を施している施設もある。ドライバー用休憩室やトイレでも、照明が消えないよう予備電源である非発系統にしている施設もあるという。
同社では今後も環境面や防災面に配慮しながら積極的な投資及び開発を継続していくとしている。
◎関連リンク→ 三菱地所株式会社
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ