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物流ニュース
ステッカー貼付位置が運転席上部に変更 車検切れうっかり運行を防ぐ
2023年7月24日
今年5月、自治体の公用車の車検切れが大きく報じられた。奈良県宇陀市、大分県玖珠町、島根県松江市、さいたま市など、枚挙に暇がない。大阪府警でも車検切れ捜査車両が運行していた。
国交省は7月3日から、車検ステッカーの貼付位置を「運転席上部のフロントガラス」に変更。ドライバーが有効期間を確認しやすいようにという配慮だ。
40台の車両を保有する大阪市住之江区の運送事業者は、「パソコンやカレンダーなどで車検期日は管理しているが、繁忙期に点検確認を忘れて運行させた経験がある」という。「運行開始後に期日を越えていることに気づき、慌てて帰庫させ、そのまま車検を依頼した。気づいたときは冷や汗が出た」と振り返る。「それ以降は、ドライバーにも毎日の運行前に必ず確認するように指示し、管理体制を強化した」という。
車検を手掛ける大阪府阪南市の自動車修理業の経営者は、「車検切れでうっかり運行してしまった事業者から、『臨時運行許可番号標(仮ナンバー)で引き上げてほしい』という依頼を受けることもある」と打ち明ける。
また、「配送中に追突事故を起こし、その後、車検切れが発覚したケースもある。車両は全損だったが勝手に処理もできず、警察と連絡を取りながら指示に従って処分した」という。
「車両の修理費は任意保険の対物で処理できたが、人身については自賠責保険が切れており、自己負担で医療費や慰謝料などを支払ったと聞いている。万一、車検切れで事故を起こせば、大きな損害につながりかねない」と指摘する。
大阪市住之江区でトラック買い取りを行う自動車販社の経営者も、「トレーラの台数を多く持っている事業者では、うっかりミスでシャシーが車検切れで運行していたなどとよく耳にする」と語る。「事故が発生すれば、当然、うっかりでは済まない。ましてや死亡事故につながれば、それこそ会社の存続も危うい」と警鐘を鳴らす。
トレーラやシャシーなど100台を保有する運送事業者に話を聞くと、「創業当初から事務所壁にホワイトボードを設置し、車検やオイル交換が必要な車両を月ごとに掲示しており、毎年1月になったら書き換えて貼り付けている」という。
「車検を受けていない車両は黒色、受ければ赤色で、適正かどうかが一目で把握できる。パソコンでの管理も行っているが、車両が多いため、アナログだが誰が見ても分かるホワイトボードへの書き出しが一番」と話す。
同社でも運行前の車検ステッカーの確認をドライバーに徹底。「これまでに車検切れでの運行は一度もない」という。
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表現悪いかも知らんけど、めざわりな気がするのは俺だけ?
以前はルームミラーの位置で気にならなかったが先日の車検で右上に貼られて運転中ステッカーの黒い影がチラチラ視界に映り込み気になって運転に集中しづらい。
何処に貼ろうと見ないヤツは見ない、忘れる奴
忘れる、下らない屁理屈に騙されやがって
給油口近くに付けたらいいのに。
悪くないアイデアだと思うけど
どこに貼ってあっても見ない
それよりも
ETC等々でよくある
音声案内を標準で付けるべき
◯年◯月◯日に車検が切れます
近くになったら
あと◯◯日で車検が切れます
切れたら
車検が切れています
と
エンジン始動時に
音声案内するようにするば良い
その音声案内は
車検場でのみ変更が可能にすれば
良いだけ
ナビやETCで音声案内出来るのに
車検の日程が
できないわけない
考えつかないのだろうけど
車検証を見て確認できないようにしておいてアホかという策ですね。
車検証も大事だけど?
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