-
ブログ・上西 一美
第105回:電動キックボードには近づかない
2023年10月19日
日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。2023年7月の法改正で、16歳以上なら運転免許不要で電動キックボードが乗れるようになりました。
ヘルメット着用は「努力義務」となっていますが、やはり、着用・未着用での死亡率は大きく変わります。自転車では、ヘルメット未着用では2.5倍も死亡率が上がると言われています。
今後、電動キックボートとの事故リスクは高まると予想されますが、残念ながら先日、大阪府で、飲酒運転により一時不停止で進入した電動キックボードとトラックとの衝突事故が発生しました。
これから街中で見ることが増える電動キックボードですが、免許を持っていない方が乗るということは、私たちと判断基準が異なるということです。
免許があり車両を日ごろ運転している方なら、道交法を理解し、運転経験もあるため、私たち免許保持者と同じような判断をする可能性は高いと思います。ですが、法を知らず、経験もない方は、同じ判断をし、行動することはないと思って下さい。よって、電動キックボードを見たら、「近寄らないこと」が鉄則です。急に進路変更したり、また、電動キックボードは車輪が小さいため、車道から歩道への段差でも転倒リスクがあります。
車間距離の確保は当然ですが、万一、追い抜く時は、しっかりと距離を空けて下さい。確実なのは、車線変更して追い抜くことです。ちなみに、自転車やバイクでは、後方からの車両による追突事故が、死亡率が一番高いと言われていますので、後方から近づき、追い抜く時は特に注意して下さい。
この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
「ブログ・上西 一美」の 月別記事一覧
-
「ブログ・上西 一美」の新着記事
-
物流メルマガ
上西氏の言う通り近づかないことが大事。あれで車道走る勇気というか無謀さがある方々は平気で低床トレーラの横についてくる。法律で認められている以上どうしようもないのでこちらが逃げるしかない。全ト協が電動キックボードの危険走行の動画を集めて教材として配布してほしい
地方を走っていると何のことか分からないだろうが、都内を走るとヤバさが分かる。自動車メーカーと同じで死人が出ても本人の問題になるんだろうけど、自動車と違うのは、別になくても困らないってところではないだろうか。電動キックボードなんて、いままでなくても誰も困らなかったし、悪いけどスタートアップの金儲けにしか思えない。あとはこれに賛同している政治家さんの利権かな。むしろシェアサイクルは有り難く利用させてもらっているのでもっと普及させてほしい。こう言うとなぜ自転車は良くて電動キックボードはダメなのかって言われるかもしれないけど、自転車は子どものころから乗ってるでしょとしか言えません。
四国では見たことないわ知らんけど
この人の話わかりやすいよな。うちの社長も見習ってほしいわ。父親だけど