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物流ニュース
博多港ふ頭 日本一のエコターミナルへ、世界各国から視察も
2018年12月12日
博多港の管理・運営を行っている博多港ふ頭(二宮潔社長、福岡市東区)は、エコ・IT・BCPを三本柱として様々な取り組みを行っている。環境面では「日本一のエコターミナル」を目標に掲げ、CO2排出量の削減に取り組んでおり、過去にはその功績が認められ、世界80か国182の港が参加する国際港湾協会で世界初となる「港湾環境賞金賞」が授与された。
同社のCO2排出構造で約75%を占める、ストラドルキャリア(コンテナ運搬用特殊自動車)、トランファクレーン(以下RTG)、リーファー施設関連で改善を行い、CO2排出量を劇的に削減することに成功したのだ。
まず、エンジンで動いていたRTGを電動に改良し、CO2排出量を電動化前と比較して74%削減に成功。さらに、ハイブリッド式のストラドルキャリアを導入し、CO2排出量を32%削減した。
「1基あたり年間50トンの削減で、現在は6基導入している」と話すのは、同社コンテナ事業部の中村勇志次長(写真右)。
この他にも、日光によるコンテナ表面温度の上昇を抑えるため、開閉式屋根(省電力リーファー)を設置し、夏場日中のCO2排出量を10%削減した。この設備は世界で博多港にしかないという。
「エコターミナルシステム技術の取り組みを見るため、世界各国から視察が訪れる」と同社メンテナンス事業部の重富康文技術調査課長(同左)は言う。
また、社用車に電気自動車を導入し、本社事務所内の照明をLEDに替えた。
「年中無休で稼働する港湾だからこそ、どんなに細やかでもできることには取り組む義務があると思っている」と中村氏は語る。同社はこれからも「日本一」をめざしてエコへの取組みを行っていく。
◎関連リンク→ 博多港ふ頭株式会社
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