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物流ニュース
東ト協連 運賃動向アンケート「荷主との運賃交渉進む」
2019年12月24日
東ト協連(石川和夫会長)はこのほど、第31回「運賃動向に関するアンケート調査結果」をまとめた。それによると、荷動きに鈍化の傾向がみられる一方、運賃交渉については、荷主との交渉が進んでいる現状が見て取れる。また、運転者の充足状況については、「充足している」と「不足している」が、ともに増加しており、事業者の事業内容や経営環境によって、差が生じている状況がうかがえた。
同調査は、東ト協連が、加盟する協同組合を選定し、その組合員200事業者を対象に、年に2回実施しているもので、31回目となる今回は、今年7月31日に実施。168事業者から回答を得た。
それによると、回答した事業者の企業規模は、保有台数10台以下が30.5%、11~20台が25.7%、21~30台が13.8%、31~50台が13.2%、51~100台が7.8%、101台以上が9.0%で、今回の調査で初めて、10台以下が3割を超えた。
収受運賃については、8割強が「低い」と答えており、「希望通り」は16.7%だった。
運賃交渉については、過去2回の調査では、「交渉していない」が「交渉した」を上回っていたが、今回初めて、「交渉した」(45.3%)が「交渉していない」(37.4%)を上回り、荷主との運賃交渉が進んでいることがうかがえた。
運賃交渉の結果については、「値上げできた」が50.8%となり、「特に変わらない」が39.7%だったが、「値下げにあった」はゼロだった。
最近の荷動きについては、「ほとんど変わらない」が53%と最も多かったが、「悪くなってきている」が29.8%と、3割近くが荷動きの鈍化を指摘している。
運送収入(売上高)に占める燃料費の割合は、「5~10%未満」が46.7%と多く、「10~15%未満」(26.3%)、「5%未満」(14.4%)、「15~20%未満」(7.8%)、「20~25%未満」(3.6%)、「25%以上」(1.2%)だった。
人件費の占める割合は、「45~50%未満」が19.2%と多く、「40~45%未満」(18.6%)、「35~40%未満」(18.0%)、「30~35%未満」(16.8%)、「50~60%未満」(15.0%)と続き、「30%未満」が7.8%あった一方で、「60%以上」も4.8%あった。
運転者の充足状況では、「少し足りない」が48.2%と約半数を占めており、「かなり不足している」が18.5%だったが、「ほぼ充足している」も17.3%あった。「完全に不足している」は11.3%、「十分充足している」は4.8%だった。
運転者の平均年齢は、「46~50歳」が39.3%と多く、「51~55歳」(20.8%)、「41~45歳」(17.3%)、「56~60歳」(16.1%)と続き、「36~40歳」が4.8%で、「35歳以下」はゼロだった。
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某荷主系の担当者ですが、
協力会社の社長から電話があったときは、居留守使っています。
絶対、値上げしてって話だから・・・・・・・・・
無理だから・・・、ほんと無理だから・・・・・・、
お願いだから掛けてこないでほしい!っていうのが本音。
この前アポなしで来られて話聞くしかなかったけど本当に困った。
もらってる運賃が「希望通り」って回答してる同業者が16.7%もいることに驚き!
配車やって15年経つけど、1回も思ったことがない。
そんな荷主どこにいるの?てゆうかそんな恵まれた運送会社に転職したい!
ストレスフリーの配車ができるって、想像すらできない