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    自力で検査、改修工事 冷凍ボディー不具合問題

    2012年6月6日

     
     
     

     冷凍ボディーの不具合を訴えている三豊物流(外山芙美子社長、小樽市)。問題の解消を製造元の日本フルハーフと地元ディーラー3社(北海道日野自動車、三菱ふそうトラック・バス北海道ふそう、UDトラックス北海道)に求めるものの、フルハーフが様々な検査を行った08年以降、状況がほとんど動かなくなった。



     三豊は「確固たる修理や、修復をしてもらっておらず、連絡も受けていない。善処してほしい」などと訴えるが、フルハーフは「検証の結果、ボディーの性能が起因とは断定できない」と、三豊が主張する不具合の存在を認めず、ディーラーもユーザー側に立った積極的な対応を行わなかった。三豊は不具合箇所の特定と原因解明に向けて、自力でボディーの調査や、「少しでも冷えるよう」補修を重ねる。

     ボディー内で発煙筒をたき、煙がもうもうと漏れる様子を確認したほか、温度計を購入して庫内5か所の温度を計測、「サイドドア下、バルクヘッド下が冷えず、アイドリング・ストップ時に急激に温度が上がる」ことなどを把握した。

     この計測の結果は、フルハーフが自社工場で行った「カートン積載時庫内温度分布試験」でNG評価となった温度が下がらなかった部分と重なることが後に判明するが、三豊は「当時、フルハーフから試験結果について説明を受けていなかった」という認識で、「余計なコストと手間をかけさせられた」としている。

     ただ、フルハーフやディーラーが不具合の原因や現状を特定していない状況で行った検査や改修のため、三豊の努力が「的を射た」ものであったのかは評価が難しいところだ。「素人が行った検証なので科学的ではなく、説得力がない」などと指摘されれば、反論が難しくなる。裏返せば、「ボディーの性能について、プロであるメーカーが問題を認めない限り、専門家ではないディーラーやユーザーは不具合を証明することは極めて難しい」ということでもある。

     三豊の耳には「弁護士を5人つけられる会社と争っても勝ち目はないだろう」「言いがかりをつけて金をとろうとしているのではないか」といったディーラー関係者の声が届くようになる。

     三豊はこのほか、09年頃から「リヤドアに開きがある」「ボディーの揺れがひどい」「サイドドアに隙間がある」「Uボルトやビスが外れてなくなっている」といった不具合を認識するようになる。これらは後に、「冷えない」という問題に加え、もう一方の争点となる「危ない」という問題に関連してくる。

     膠着してしまった事態に頭を悩ませた三豊は、ディーラーの親会社であるトラックメーカー3社の社長や、北海道運輸局、札幌運輸支局、小樽警察署などに一連の問題の経緯を説明し、不具合解消を訴える文書を送付することまでしている。

     これに対し、UDは「(フルハーフに)不具合解消について話してきたが、今後、更に対策を講じたい。現在の車両状況を今一度確認し、一層の対策を講じなければならない」と回答し、ふそうは「冷凍箱を設置したフルハーフに対して問題解決を図るよう働きかける」「フルハーフとの間で不具合の内容やその原因などについて連絡を取り合いながら、ふそうとして取るべき対応を法的観点から検討している」と応じた。日野は「冷凍箱の不具合であり、フルハーフの問題だが、売り主として、不具合の原因いかんによって対応する責任があると思われる。フルハーフ及び日野において誠意をもって対応させていただく」と応えていた。

     しかし、不具合の存在をフルハーフが認めないため、問題が進まなくなったのが実情で、三豊は「現在にいたるまで」自力で多額の費用をかけて様々な検査を繰り返し、自社の主張が妥当であると証明し続けることになる。(玉島雅基)

     
     
     
     
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