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トピックス
一般ドライバーとトラブル クレーム先は「荷主」
2012年7月25日
荷主企業は運送事業者のトラブルや事故には厳しく目を光らせている。ドライバーのちょっとしたミスで仕事を失うことも珍しくないのが現状だからこそ、ドライバーは運送会社の看板といっても過言ではない。大阪市のある運送会社では、ドライバーが荷主先に向かう途中、通行マナーを巡って一般ドライバーと口論。その際、同社のドライバーが一般ドライバーに向かって恫喝したところ、一般ドライバーは恐怖を感じて、その場は立ち去ったように見せて配達先の荷主企業まで同社のトラックを尾行。その後、同社トラックが荷主先を後にしてから、荷主に対して、「どんな運送会社を使っているのか」とクレームを付けたという。
荷主は同社に連絡。同社は、クレーム処理は自社で行うので、クレームを付けてきた一般ドライバーに連絡先を教えてもらえればいいと伝えたものの、一般ドライバーはそれでも配達先に対してクレームをつけた。さらに、我慢できない一般ドライバーは、出荷先の荷主の連絡先を荷受け先の荷主から教えてもらい、出荷先の荷主にも「どんな教育をした運送会社を使っているのか」としつこくクレームを付けて、同社は厳重に注意されることとなった。
その後、同社が一般ドライバーに謝罪して、ようやく落ち着きを取り戻した。幸い荷主からは契約を解除されることはなかったものの、社長は「荷主からの信頼度は下がった。ドライバーには普段から会社の看板であるということを意識して、丁寧な運転を心がけるように注意した」と話す。(佐藤弘行)
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