-
トピックス
日中関係悪化 海コン業界に影響
2012年10月1日
尖閣諸島の領有権を巡って日本と中国の主張対立が激しくなり、経済にも大きな影響を及ぼしている。海コン輸送業界でも、コンテナ輸入に大きく影響を与えかねないとして、今後の日中関係の動向を気にしている。
日本向けの繊維製品で、コンテナへの検査が今までは一部サンプルでの税関による検査であったものの、現在では全て検査されるなどして、コストや時間がかかるなどの影響も出ている。大阪市港区の海コン輸送業者は「当初は大きな問題にならないと思っていたが、ここに来て中国との問題が大きくなってきたことで、影響が出始めているようだ。現在、中国は日本企業並びに日本に輸出されるコンテナについてはサンプル検査ではなく、全て検査しているので当然、時間と費用がかかる。こうしたことで輸入が遅れるとともにコンテナの数も減少してくる。経済状況が厳しくコンテナの取扱量も現在減少しているので、日中問題で取扱量が再度減少すれば、われわれ海コン輸送事業者は二重、三重の苦しい思いをさせられる」と、早期の正常化を祈っている。大阪市住之江区の海コン業者も「1か月近く経過したが、中国関係の海コンに大きく影響が出始めている。世界的に見ても中国は経済成長が著しいため、日本でのコンテナの半数以上は中国関係。今後、日中関係がさらに悪化すれば、海コン輸送でも大ダメージを受けかねない」と語る。(佐藤弘行)
-
-
-
-
「トピックス」の 月別記事一覧
-
「トピックス」の新着記事
-
物流メルマガ