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    新トラック運送経営のヒント(38)少し負けてでも「法令順守」

    2012年10月4日

     
     
     

     「?売り上げを下げずに?法令順守をしろ!」このような指示を出す社長さんを時々お見かけします。



     社長さんが、そのように指示を出したくなる気持ちが分からない訳ではありません。ただ、このような指示が果たして本当に実現可能なものなのかどうかが最大の問題です。「願えば叶う!」言っている自分自身に酔ってしまいそうです。「俺って前向きな人間じゃないかな」と…。

     冒頭の「?売り上げを下げずに?法令順守をしろ!」。ごもっともな話に見えて、いざ実行しようとすると、できない厄介な代物です。にもかかわらず、社長さん本人は?適切な指示?を出しているつもりになってしまいます。「指示」と「願望」を分けて、冷静に考えないといけません。「こうありたい!」という願望は絶対に必要です。しかし、そこにたどり着くためには、どんな障害・問題点があって、それをどうしていくのか。具体的な指示を出すことができないと話になりません。

     社長さんを野球の監督に置き換えると分かりやすいでしょう。「全試合すべて勝て!」この指示で優勝できれば楽でいいです。実際は違います。自分のチームの戦力分析をし、「この試合は負けてもいい。この試合は絶対に落とせない」。このようにシーズン全体を見渡して、最終的に優勝できるような戦略を立てることが監督の責務です。経営も勝ち続ける(儲かり続ける)ことは難しいです。特に時代の変わり目で、今までと違うことを要求される時には。

     そして今、運送業界は大きな岐路に立たされています。関越道の高速ツアーバスの事故を受けて、いよいよ運送業界にも約5000事業所に対して労働局が監査を実施する予定です。特にバス事故で問題となった「過労運転」が監査の焦点になるのは明らかです。この問題解決はドライバーの労働時間の短縮が欠かせません。このとき、「少し負けてでも、法令順守をする」。法令をある程度守るために、今の仕事をどこまで減らしても経営が成り立つのか。そして、どこで計画的に負けて、どのように最終的に勝利するのか。勇気を出して、社長さん自らが具体的な業務の見直しに関与し、指示を出せるかどうかが大切です。くれぐれも願望だけを社員に丸投げするのは慎みましょう。

     「法令を守るためにどこまでなら売り上げや利益が落ちても大丈夫かの指示が出せること」。これは社長にしかできない、非常に重要な仕事ですね。

     
     
     
     
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