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第120回:融資審査ますます厳しく
2012年12月26日
決算になると、決算書を作成します。中小・零細企業の場合、法人税の計算書類である別表、賃借対照表や損益計算書などの決算報告書、そして賃借対照表や損益計算書などにある各々の勘定科目の内訳明細書の三部構成になっています。金融機関が融資の申し込みを受けた場合に決算書の写しの提出を求めます。
金融機関に融資を申し込んだ会社があります。この会社も過去2年分の決算書の提出を求められて提出しました。しかしながら、金融機関に勘定科目内訳書を見られ、融資をうけることができませんでした。社長は2代目で、初代社長が脱サラをして設立した会社です。設立時は忙しく、結構な利益を出していました。初代社長が友人の借金の個人保証をしていたのですが、自己破産したために個人保証で全てかぶることになりました。そのため、会社の迷惑になると会社を譲り、自分は別会社を設立して何とか仕事をしています。個人保証の借金は返済できていません。
決算書の中に、初代社長が現在事業をしている会社名がところどころ出てきています。金融機関には、2代目社長になっているものの、個人保証の債務を残しながら事業をしている初代社長の会社の名前が出てくるのがおかしい、お金が環流していると思われたのかもしれません。
お金を貸す側の審査がますます厳しくなっている現状を思い知らされる話だ、と2代目社長は今月の資金繰りをどうしよう、と悩んでいます。
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