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新トラック運送経営のヒント(77)ウソは簡単に見破られる
2013年8月2日
「虚偽の陳述」で30日間の営業停止!10月からスタート予定の新たなルールです。以前、この連載でもお話ししましたが、ウソはやはり簡単に見破られます。
最近、ドライバー研修をしていて確信する出来事がありました。ある研修で少し意地悪な質問をドライバーさんにしてみました。「Aさん、会社に出勤したら何をしますか?」
「アルコールチェッカーで飲酒チェックをします」
「それから何をしますか?」
「はい、出勤した時刻を紙(おそらく点呼簿)に書いて、車庫に行きます」この話を聞いて思わずのけぞってしまいました。なんと屈託のないドライバーさんではありませんか。誤解のないように言いますと、ドライバーさんは全く悪くありません。点呼ができていないことが問題です。
「なんで、もっとうまくごまかして答えなかったのか!」と思う社長さんもいるかもしれません。現在の監査は原則、営業所で行われます。そのため社長さんや運行管理者とだけのやり取りがほとんどです。ドライバーさんに質問されることはありませんが、今後はどうなるのでしょうか?
深夜運行のツアーバス会社に対しては午後9時でも停留しているバスに直接入っての監査が行われています。トラック運送会社に対して実施されてもおかしくはありません。
現在の監査基準でも、国交省は「街頭調査」を行うことが可能です。街頭調査とは、ドライバーの協力を得て業務に関して事情を調査することをいいます。調査の結果、法令違反の疑いがあれば運送会社に監査を実施することになります。
10月からの安全規制で厳しくなるポイント。それは「帳票類の改ざん、不実記載」です。ウソを見破る一番簡単な方法は、ドライバーに対する聞き取り調査です。点呼をやっているか、運転日報を記載しているかなど、簡単に法令違反を暴くことができてしまうのです。「ウソで30日の営業停止!」。こんな事態にならないために、今スグ改善をしましょう。
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