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振り込め詐欺を撃退 赤帽組合員からの通報相次ぐ
2013年8月26日
赤帽を利用しようとした「振り込め詐欺」が、組合員の機転で未然に防止されるケースが相次いでいる。赤帽富山県軽自動車運送協組(松井高志理事長)の組合員、赤帽呉羽急便は「振り込め詐欺」の未然防止に寄与したとして12日、富山西警察署から感謝状が贈られた。
赤帽呉羽急便では5日、富山市内の個人宅から市内某ホテルまでの配送依頼の電話(非通知)を受け、集荷に行くと、渡されたのは「白色の薄い郵便封筒」。中身を尋ねても「『言ってはいけない』と言われている」の一点張りで、怪しく思った組合員が「金銭や有価証券は配達できない」旨を伝えたところ「キャッシュカードです。暗証番号も既に先方に伝えてあります」との返事。すぐに赤帽富山県本部に相談すると、「警察に連絡しなさい」との指示を受け、富山西署に通報。同署の調べで振り込め詐欺であることが分かり、未然に防止できたという。富山県では2日にも、赤帽四ッ葉サービスに同様の電話があったが「パソコンのメモリー」とする荷物の内容や顧客の態度から、振り込め詐欺であると疑った組合員が、その場で警察に連絡し、未然防止に貢献している。
1日には、赤帽山形県軽自動車運送協組(佐藤賢一郎理事長)に所属する赤帽タカハシ運送が「上山市の個人宅から山形市内のホテルへ荷物を届けてほしい」との配送依頼を受けたが、これも非通知だったため電話番号を訪ねると東京の番号。自宅の住所も曖昧だったことから、赤帽山形県本部に連絡すると、本部でも同日、「同様の依頼を受け、断った」とのことで、すぐに上山警察署に通報。同署で調べると「まさに現金数百万円を騙し取ろうとしていた矢先」であることが判明し、無事だった。赤帽タカハシ運送は10日、上山署から感謝状が贈呈された。
全国赤帽軽自動車運送協組連合会(小林則夫会長)では近年、赤帽を名乗った詐欺的行為や赤帽を利用した「オレオレ詐欺」による現金輸送などの手口が増加傾向にあることから、一般ユーザーに注意を呼び掛けるとともに、傘下協組にも「受注の際、おかしいと感じたら、すぐ本部に相談してほしい」と呼び掛けていた。事務局では「あくまで何を運ぶのか、中身は何かを依頼された時点で聞くことができるのがわれわれの強み。ほかの宅配サービスでは、このようにはいかないだろう」と説明している。
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