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第151回:累積赤字でローン組めず
2013年9月12日
マイホーム購入のため住宅ローンを申し込む際、サラリーマンの場合は会社の源泉徴収票や納税証明の提出を求められ、問題がなければ住宅ローンの契約が金融機関と結ばれることになります。しかし、中小・零細企業の社長さんが申し込むとなると、3年分の社長さんの源泉徴収票と会社の決算書を金融機関に提出し、審査されることになります。3年分もの決算書の提出を求められるのは、中小・零細企業の場合、会社と社長は一心同体と判断されているからのようです。
この度、マイホームを購入しようと住宅ローンを申し込んだ社長さんがいました。社長さんは金融機関に、3年分の源泉徴収票と会社の決算書を提出しました。源泉徴収票に記載されている社長さんの給料は3年間全く同じ金額で、低すぎるようなことはありません。ですから、住宅ローンを払うと生活が出来なくなるような判断をされることはありません。問題は決算書でした。3年分の決算書で、一昨年と昨年は黒字で今期の決算は赤字でした。この最終の赤字が問題だったようです。金融機関からすれば、3年連続黒字が融資決算の条件だったようで、「決算書の貸借対照表の純資産の部がマイナスになっていて、過去の累積赤字が資本金を大きく上回っているので住宅ローンを契約できない」とのことでした。
「過去3年のうち、2年は黒字だったから住宅ローンは決裁されると思っていたのに」と社長さんは残念がっていましたが、今はマイホーム購入に向けて次の作戦を考えています。
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