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第156回:売り上げ記入漏れで追徴金
2013年10月25日
3年ごとに必ず税務調査が実施される会社があります。社長と奥さんと従業員全員で5人の零細企業ですので、売り上げは大きくありません。
どんぶり勘定で経営していますが、社長が真面目で税務署に協力的でした。最初はベテランの男性の税務職員が来ましたが問題なく終わり、それからは、いつも若い税務職員が調査に来ました。前回の税務調査では、売上金を集金する際に得意先に渡す領収書がありますが、その領収書の控えにある金額が売上帳に記入されていませんでした。この売り上げはどこに行ったのかと問題になり、修正申告となって追徴金を払いました。そして今回もまた、売り上げ集金のための領収書の控えの金額が売上帳に記載されていませんでした。若手の税務職員が一生懸命探してくれたのですが、やはり帳面のどこにも記載されていません。金額が小さいため社長は記憶していません。従業員に聞いてもみんな覚えていないと言います。奥さんは社長が小遣い欲しさに売り上げを内緒で抜いたと怒り出す始末です。
そして、今回は簡単に調査が終わりませんでした。それは、前回と同じことをしているので、税務職員から、「社長、奥さん、そして子どもの預金通帳を3年分見せてください」と言われました。前回の調査と同じミスをしているので、この他にもあるかもしれないと疑いがかかりました。
最終的に、この売り上げ漏れだけで修正申告となりましたが、社長は「もう少し丹念に見ておくべきだった。もったいないことをした」と悔しがっていました。
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