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    関心薄い受委託点呼 想定外の指摘受けるケースも

    2013年10月31日

     
     
     

    tenko_1028.jpg 受委託点呼の申請開始まで秒読みとなっていることを踏まえ、各地ではモデル契約書などの資料を添えた制度説明会が開かれているが、出席者からは「言葉が難しく、意味がわからない」「遠出しているドライバーの面倒を見てもらえるのではないのか」といった声が多く聞かれる。条件の一つである「5??以内」の意味を誤解していた雑貨品を扱う兵庫県の運送社長は、「勉強不足を棚に上げて申し訳ないが、うちの会社から5??の範囲にGマークを持っている同業者はいない」と関心は薄れた様子。一方、市街化調整区域の関係で車庫として登録している場所にプレハブを置き、実質的な営業所としているトラック事業者にはヤブヘビを警戒するムードも漂う。



     兵庫県西部に拠点を構える別の運送社長も「5キロ以内というのは、ドライバーがトラックを止めている場所から点呼を引き受けてくれる会社までの距離だと思っていた」と打ち明ける。同社は関東方面へ2泊3日を超えるスケジュールで配車を組むことも多く、「関東のGマーク事業者で対面点呼を取ってもらえるなら、中間点呼や煩わしい運行指示書を作成する手間も省ける」と考えていたらしい。

     あるト協の常勤幹部は「実際に使えるのは、流通団地などの狭いエリアに運送会社が集まっているような特殊なケースくらい」と話すが、そうした現実が説明会で触れられることは稀だ。別の幹部職員も「全国に事業所を持っている大手事業者のなかには、かねてからグループ内でGマークのない営業所でもIT点呼を認めてほしいといった要望がある。今回は対面点呼に限られたために不可能となったが今後、そういう方向に流れるのではないか」という。

     点呼を頼もうとするトラックの保管場所(車庫)から5キロ以内を見渡して、その範囲にGマークを受けた同業者がいるかどうか。仮に引き受けてくれる事業者が見つかったとして、車庫から相手側の営業所まで出向く交通手段はどうするのか。トラックで始業点呼を受けに行く行為や、帰庫する前に受託事業所にトラックで立ち寄って終業点呼を受けることは厳密にいえば「不適切」であるなど、現場を困惑させる要素は確かに少なくない。

     一方、点呼の是正に神経を集中するあまり、想定外の部分でルール違反を指摘されることを懸念する事業者もいる。「市街化調整区域であるために車庫でしか登録できない場所にプレハブなどを置き、営業所として使っているトラック事業者は多い。開発許可がある特積み事業者は別として、これはGマーク認定を受けている一般貨物事業者も例外ではない」と食品をメーンに扱う広島市の運送社長。

     法定距離内にある自宅などを営業所として登記していれば直ちに問題とはならないかもしれないが、点呼業務とは違った角度で行政のチェックが入る可能性はある。監査を担当する運輸支局の専門官によれば「(調整区域で営業の実態があれば)受委託点呼はOK…。ただ別の問題(事業計画の変更など)があるのは確か。共同点呼の申請事案すべてについて現地確認へ出向くことはないが、何らかの疑義(通報など)があれば調べることになるだろう」という。

     受理した申請の処理に約2か月が必要とされることで、11月の受付開始と同時に申し出たとしても受委託点呼が実際にスタートするのは早くて来年1月と見られる。ただ、実運送の現場ではコンプライアンスに有効なアイデアという認識は薄いようで、「ただでさえ人手不足なのに(Gマークのある受託事業者に)ドライバーを引き抜かれては大変」と、まずは様子見といった雰囲気も広がっている。

     
     
     
     
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