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エコタイヤ導入の落とし穴!? 車両に合わせたタイヤを
2014年4月17日
自治体や国からの助成制度も設けられ、最近では運送事業者でもエコタイヤを導入しやすくなった。大型トレーラやトラックに導入するケースも増えてきている。実際、タイヤを販売する企業では、エコタイヤで性能が高まり、特に長距離車両には燃費の向上も実証されているとの評価もあるという。しかし、エコタイヤを履かせるのに不向きな車両もあるようだ。
大阪府岸和田市の建材輸送の運送会社では、過去にツーデフヘッドにエコタイヤを履かせていた。しかし、ブロックが欠けるなどの消耗が激しく、タイヤ販売業者に相談したところ、「ツーデフなどにエコタイヤを用いることは逆にコストアップにつながる。通常のタイヤを履かせて、こまめに交換する方が経済的だ」と説明されたという。また、大阪市内の鋼材輸送の運送事業者でも「ツーデフにエコタイヤを履かせていたところ、専門家から不経済と指摘された。現在エコタイヤを履かせている分については、タイヤを消耗した時点で通常のタイヤに買い替える」と語った。
タイヤ販売を行う大阪府堺市の業者は、「ツーデフなどの重量物輸送車両はタイヤの摩耗が非常に高く、エコタイヤのブロックが欠けたりする例があった。高額なタイヤは逆に不向き。ツーデフはもともと燃費も悪く、走行についても駆動軸が二つあるので転がり性能を高めてもあまり効果がないので、ツーデフについては通常のタイヤがおすすめ」と説明した。
エコタイヤは燃費の向上も図られることから人気が高まっている。燃費の悪いツーデフヘッドに履かせれば多少は燃費が向上するのではと思われがちだが、まずは専門家に確認し、車両に適合したタイヤを選ぶことで経済的にも良い効果が出るようだ。
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