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    あるはずの平日朝夕割引がない 届いた請求書に「ナゼ?」

    2014年8月8日

     
     
     

    kousoku_0811.jpg 「あるはずの平日朝夕割引がないのはナゼ?」と、高速道路のETCユーザーの一部から戸惑いの声が聞かれる。「都市高速を走ることも少なくないから」という兵庫県の運送会社では、JHをメーンに利用する大口ユーザーの大半が使うコーポレートカードではなく、一般的なクレジット系のETCカードを使っているが、社長夫人は「どこにも割引された痕跡がない」と憤る。どういうことなのだろうか。



     大都市の近郊エリアを除き、地方部の高速道路を対象に4月から始まった平日朝夕割引(コーポレートカードは7月から開始)。午前6─同9時、午後5─同8時の時間帯に料金所を通過する車両について、朝夕の各1回に限って最大で100キロ相当分を割り引くというもの。月間の利用回数が4回までなら割引は一切ないが、5─9回で30%、10回以だと半額になるのがルールだ。

     不満そうに夫人が差し出したクレジット会社からの利用明細書を見ると、確かに利用区間と通常金額、それと同額の請求金額が記されているだけ。「何枚もETCカードを使っているけれど、どれも軽く10回以上使っているから半額じゃないとオカシイ」という夫人の言い分は、どこにも反映されていない。

     道路会社の説明では「走行時の(通過ブースでの)表示や、通行料金の請求額は通常料金。還元額(朝夕割引)はETCマイレージサービス分として付与され、カード会社から届く請求明細には記載されない」ということだが、どうもわかりにくい。ただ、そうした謎はマイレージサービスのWebページにログインすれば一気に解決する。

     朝夕割引の時間帯に10回以上の利用があった1枚のETCカードを例に、ログインして割引明細(写真)を見てみよう。同カードの場合は利用総額に応じて付与される「自動還元」と「平日朝夕割引」の両ポイントを足した1万3080円分が、割引残高となっていることが上段に記載されている。その持ち分(割引残額)は「翌月20日以降の通行料金の支払いに利用できる」(道路会社)ことになる。

     同明細でいえば、6月20日に利用した6050円で残額は7030円に、さらに同22日の990円と910円で5130円に減り、6050円の区間を利用した同24日の時点では残額が4440円しかなかったため、1610円分は差額分として支払いが発生した格好になっている。このWeb割引明細と、カード会社から送られてきた利用明細を照らし合わせてみると、カード会社の利用明細には割引残額で相殺された部分(22日から23日までの走行実績)の記載はなかった。

     要は毎月、20日以降に走った数件の利用料金が割引残高で一方的に消し込まれる形になるということ。とはいえ、ややこしいのは確か。利用者側とすれば「いつ」「どの区間を」「何回走ったか」というような細かな記録を残しておかなければ、本当に割引を受けられているのかという疑念が生まれても仕方がない仕組みといえる。いずれにせよ、さらに複雑怪奇になってしまった感はぬぐえない。

     
     
     
     
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