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    適切な輪止め使用で徹底した事故防止を

    2011年2月16日

     
     
     

     社会や行政から厳しい注文を押し付けられながらも、事業経営と向き合うトラック運送会社という立場もあって、見落とされがちなのが業界自ら率先する安全向上への取り組みだ。目にする機会が増えた駐停車時の輪止めもその一つ。マニュアルチェンジへの慣れや、中途半端な理解がドライバーのなかに存在し、高速道路のSAなどに輪止めが置き去りにされる残念な光景も珍しくない。
     山陽自動車道・下り線の瀬戸PA(岡山市)で今月初旬、大型トラックの駐車スペースで置き去りにされた輪止めを見つけた。ネクスコ西日本によれば「管制センターにも確認したが、高速道路やSAで輪止めの落下物や忘れ物が増えているという情報は入っていない」(本社広報)というが、目にする機会が増えていると感じられる。


     近くにトラックを止めていた長崎ナンバーのドライバーに聞くと、「拾って帰る運転者もいるから、清掃する時点ではなくなっているんじゃないか」という。勤務する運送会社でも輪止めがルール化されているが、「邪魔くさいと感じたこともあるし、ときには決められた使用方法を守らないこともあった」と打ち明ける。
     ロープなどで連結された二つの輪止めを、それぞれタイヤの前後に垂直に差し込むのが基本だが、「運転席から一番近い右前輪に輪止めをするが、前後のいずれかに一つを差し込むだけで、残りはタイヤの横に置くだけ。効果の問題や、跳ね飛ばしによる危険防止のために禁止されている『斜め差し』もゼロとはいえない」という。そのうえで「あの忘れ物も恐らく、右前タイヤの後ろ側だけに輪止めを差していたのではないか」と予想する。
     無人の自動車がズルズルと動いて引き起こした事故が続いたことも契機となって、営業トラックでも輪止めが一般的になりつつある。ただ、「地元でも数年前に駐車中の無人トラックが動き出し、釣り人を跳ねたあとに海へ転落する事故があった。サイドブレーキの引きが甘いというよりも、サイドそのものを引かないドライバーがトラックの場合は少なくないのが問題」と話すのは広島ナンバーの大型ドライバー。
     一方、数年前から輪止め使用を徹底化してきた岡山市の運送社長は「以前に従業員のマイカーをチェックしたところ、サイドを引いていないケースが半分あった」と驚く。「チェンジの主流がマニュアルだった当時にギアをロー、もしくはバックに入れて駐車していた癖だと思うが、オートマ車でも同様に、シフトをパーキングに入れるだけでサイドブレーキは放っているようだ」と話す。
     昨年から輪止めの携行を始めた広島市の運送会社では「二つの輪止めを連結することで飛散事故の防止になり、1セットにしていることで自然とタイヤの前後に差し込む行動につながる期待もある」と指摘。「明らかな坂道は別として、どちらに傾斜しているか判断できないような場所で前側、もしくはタイヤの後ろ側だけに輪止めを差し込むのは問題。サイドの確実な引き込みとともに、輪止めの効用と正しい使用方法について再確認していきたい」と話している。

     
     
     
     

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