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    アスカ運輸 車体にメッセージ「負けるな、東北」

    2011年5月24日

     
     
     

     アスカ運輸(鶴嶋浩二社長、札幌市東区)は東日本大震災の発生を受けて、大型トラックとトレーラの車体に被災地に向けた応援と励ましのメッセージを貼付した。白地の車体に日の丸をモチーフにしたもので、「東日本大震災の被害が拡大しませんように、一刻も早く、災害から復興できますように」「がんばれ、日本。負けるな、東北」と記載。メッセージのステッカーは50台分用意し、主に本州に向かう車両に貼った。


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     震災直後から、海外スポーツの現場などで被災地に向けた応援や励ましのメッセージがメディアを通じて多数流れた。このような動きを受け、「運送会社としてすぐ出来ることはないか」と考えていた同社では、車体にメッセージを掲示することを決め、文面やデザインの検討に乗り出した。震災から10日後には、メッセージを載せた車両が救援物資輸送として被災地に向かった。
     運送業界では、物資輸送や義援金の拠出といった形での被災地への支援が広く行われているが、「運行している車体の真っ白い部分にメッセージを載せることも、トラック運送業として早急に実行できる支援だと考えた」という。メッセージを見て、取引先や金融機関などから「素晴らしい取り組みだ」「動きが早いね」などの反響があった。
     「あのような悲惨なことが起きて、『がんばれ』『負けるな』といった言葉を簡単に掲げるのもどうかと迷った部分もあったが、北海道からでも、このように応援していることを被災地の人に知ってもらいたかった。このメッセージを見て、少しでも勇気付けられる人が出てくると嬉しい」としている。
     メッセージを載せる期間は定めていない。「復興はそれほど簡単にできるものではない。メディアの露出が減ってきたからといって、直ぐに外すことは考えていない」とするものの、震災による被災地の傷が癒えて、「なるべく早く剥がせる日が来ることが望ましい」と話す。
     なお、同社は茨城県の大洗フェリーターミナルにある営業所が津波により被災、事務所や車両など浸水被害が発生したが、幸いにも人的な被害は出なかった。

     
     
     
     

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