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    R・K・トラック マテハン活用で3割の省人力化(上)

    2015年6月2日

     
     
     

     R・K・トラック(柴嶺哲社長、東京都豊島区)は1993年、良品計画の100%子会社として設立され、新潟県長岡市を拠点として衣類の加工やネット通販などで、今や国民的ブランドとなった「無印良品」の物流を支えてきた。
     昨年11月、埼玉県にオープンした良品計画鳩山物流センターは、16万6000平方mの敷地に地上4階・地下1階建て、延べ床面積10万5298平方mを有し、同11月末まで浦安センターが担ってきた首都圏店舗への商品供給機能を全面移管した。さらに、長岡調達センターが果たしてきた各物流センターへの商品供給機能も、アパレル以外はすでに移管し、現在、7000アイテムを約200店舗に供給している。「今秋にはアパレル部門も移管する予定で、10月には宅配、11月には店舗配送を本稼働する」と柴嶺社長。首都圏での事業拡大に対応していく。


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     構内にはソーターが縦横に走り、人の手で出荷商品がセットされたオリコンはマルチシャトルへ次々と流される。店舗ごとにオリコンが8~10個まとまると自動で段積みされ、トラックバースのある1階フロアに排出される。また、方面別仕分けソーターは、「従来、24本あったシュートを17本にすることで人手を掛けずに作業できる仕組みにした」という。効率化にマテハン機器を活用した結果、「従来に比べ、約3割の省人力化になった」という。
     前日に受注した商品の出荷は午後3時までにほぼ終わり、各店舗へと出荷される。地下1階と地上1階部分にそれぞれ66台、計132台分設けられたトラックバースは全てナンバーが付されており、到着したトラックは敷地入り口で指示された番号のバースへ誘導される。構内は一方通行で、車の流れにも配慮している。
     同センターには現在、27人の社員と160人のパート職員が在籍している。柴嶺社長は、「ここで働く価値、やりがいを作ることで人材の確保、活用を図る」と言い、研修教育制度や福利厚生にも力を注ぐ。こだわったのは200坪のレスティングルーム。多くのスタッフが昼休みを過ごすこの空間には、無印良品の家具を配している。また、地元惣菜店の昼食も一品あたり50円から100円を会社が補助し、安価で購入できる。その他、スタッフのためにシャワー室完備のロッカールームや仮眠室も備えている。
     「働く価値」作りはハード面に留まらない。フォークリフトの免許取得は会社が費用を負担し、出勤扱いにして推進していることもあり、構内にはフォークリフトで作業する女性の姿も目立つ。また、今年1月から導入した班長制では、持ち場ごとにパートから班長を任命し、「社員とのつなぎ役になってもらっている」という。多くのパートを抱える同センターでは動機付けも重要だ。
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    (次号につづく)
    ◎関連リンク→ 株式会社アールケイトラック

     
     
     
     

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