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ブログ・野口 誠一
第94回:失敗しないための戒め15か条
2004年10月14日
今回から「失敗しないための戒め15か条」をご紹介しよう。まず、それを個条書きにすると次のようになる。
(1)見栄を張るな
(2)お人好し体質を改善しろ
(3)最大のガンは自身の甘えと自覚せよ
(4)得意先はいざとなると過酷なものと知れ
(5)販売先より仕入先を大事にすべし
(6)労務管理のルーズな経営者は従業員にバカにされると心得よ
(7)他人を見抜く眼力を身につけろ
(8)困ったときでも安易に他人を頼るな
(9)環境はいつ激変するかわからないと知れ
(10)あのときはよかった・・・という考えにとらわれるな
(11)不振時の売り上げは好調子の八割でよし
(12)勝手に会社のカネを持ち出すな
(13)自信過剰は自身の首を絞めることと知れ
(14)遊びはほどほどにせよ
(15)自分は経営者に向いているかを常に問え
この15か条の戒めを守っている限り、倒産はまずあり得ない。なぜなら、この15か条はわが会員が倒産と引き換えに得た貴重な教訓だからである。大方の経営者は倒産を不況やデフレ、円高などのせいと考えがちだが、それは違う。10余年も続いた不況の間にすべての会社が潰れたわけではない。円相場が2桁になったからといって、すべての企業が倒産したわけでもない。どんなに経済環境が悪化しても、生き残るべき企業は生き残ってきた。とすれば、倒産を決定するのは経済環境というより、企業と経営者の在りようということになる。その在りようを示したのが、この戒め15か条である。
西武鉄道が上場廃止に追い込まれたのも、間もなくUFJ銀行が合併の名のもとに消滅する運命にあるのも、すべてはこの戒め15か条を無視、軽視したからにほかならないのである。この記事へのコメント
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筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
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