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    トラック議連メンバーに聞く【第12回】井上信治議員

    2007年7月12日

     
     
     

     「トラック業界は厳しい状況と認識している。厳しい状況から脱し、明るい将来を描ける業界にするためには、魅力がなければならない」。東京25区から選出された井上信治衆議院議員は、そう言う。
     「魅力とは主体性を持つということ。運転にしても、機械のように働くのではなく、自分で仕事を組み立てていく。勤務条件や労働条件以外の魅力を出す必要がある」。業界は経済的規制緩和、社会的規制強化の流れの中にいる。「規制緩和自体は悪いことではなく、支持している」が、「規制緩和の本来の目的は、がんじがらめの規制から開放し、自主的に良いアイディアを集めて、いろんなことをしようということ」と主張する。
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     そのような目的が達成されず、「過当競争に陥っている。陥らないようにするには、経済的規制緩和でチャンスを広げながら、社会的規制で不良事業者を排除していくしかない」とも指摘する。
     業界と政治のあり方について、「議員に意見を言ってくるのは、税制と予算のときだけ。一方、議員は選挙のときだけお願いに行く。こんな古い関係はだめ」ときっぱり。「我々も業界がどうなっているのか知りたい。地元で話を聞いて、国益にかなう政策を提案したい。普段からもっとコミュニケーションを密にし、意見交換しないといけない」との思いが強い。
     同氏の地元への思いはとても強い。選挙区の西多摩地区は交通の要衝。今年六月に圏央道が中央道につながり、平成24年には東名高速につながる予定。その地の利を生かし、物流ターミナル建設誘致計画が進むなど、今後の発展が期待されている。そうした発展に「今後も協力していきたい」と話している。
     69年10月生まれ。94年、東京大学法学部卒業、03年、衆議院議員に初当選。東京25区。現在2期目。

     
     
     
     
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