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  • ブログ・川﨑 依邦

    中小運送会社の経営改善の記録(1)ミイラ取りがミイラになる道

    2012年6月29日

     
     
     

     名古屋の運送会社でプレジャー(http://plea-m.com/)という中小運送会社がある。平成19年11月15日にシーエムオー代表取締役・川?依邦(筆者)が、プレジャー(旧・昌和運輸)の代表取締役に就任した。今までの約20年間、筆者は運送業の経営コンサルタントとして活動してきた。「ミイラ取りがミイラになる」と言うが、一大決断のもと、プレジャーの代表取締役に就任した。「ルビコン河」を渡ったわけである。「ルビコン河」とは、後戻りできない河のことである。「ここがロドス島だ。ここで跳べ!」との言葉が頭をかすめた。ロドス島を跳ぶというのは、人生の大決断を迫る言葉だ。当時のプレジャーの概要は次の通りである。

     ?資本金1000万円?車両台数(大型ダンプ)14台?ドライバー14人?仕事内容は製鋼スラグという砕石をダンプ車両で建築現場へ配達?産業廃棄物収集運搬業?年商1億9600万円、経常利益マイナス1000万円。

     なぜ筆者がプレジャーの代表取締役に就任することとなったのか。使命としては労務トラブルを解決し、黒字化を達成するためである。「一人でも入れる労働組合」に直面し、ガタガタになっていた会社を立て直すためである。

     交通事故を繰り返しているドライバーを解雇する。これがキッカケとなって労働組合ができた。時間外手当の未払いを請求され、多額の時間外手当の未払いを支払う。筆者が乗り込む前は、弁護士に交渉の相談をしながら労働組合と対峙してきた。しかし、「このまま会社を続けていいものか」というのが当時の経営者の心境である。そこで筆者に相談が来たのだ。

     筆者の経営アドバイスは、「このままでは会社の業績も悪化する一方である。M&Aによって経営者を交代する。受け皿会社は私が必ず見つけてくる」。経営者を交代することで、当面の労務トラブルの解決の道を探る。経営者の交代で活路を見いだしていくことである。当時の会社には親会社があった。「親方日の丸」である。危機感がなく、「親会社が何とかしてくれる」との甘えがある。当時の社長も親会社から送り込まれている。本当の中小運送会社になって、自力で進む運送会社になること=M&Aである。

     筆者はM&Aの受け皿会社に心当たりがあった。しかし大きなネックにぶつかる。「労働組合のある会社をM&Aしてやっていけるのか」ー。そこで最終的に筆者は「ミイラ取りがミイラになる道」を最終決断した訳である。平成19年11月から今日までの経営改善の足跡を、これから50回に渡って紹介する。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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