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  • ブログ・川﨑 依邦

    中小運送会社の経営改善の記録(23)労働審判全面勝利報告

    2012年12月14日

     
     
     

     平成21年、社名変更やGマークの取得活動の中で、プレジャーにとって一大事の出来事が起こる。物流ウィークリーに同22年3月22日?同23年3月14日に渡って連載した「労働審判全面勝利記録」のことである。



     同21年当時のプレジャーの管理体制は常務、部長(元委員長)、配車管理者(元書記長)の3人。配車管理者が同年7月8日に退職する。同年10月、元配車管理者から内容証明が届く。次いで同年12月17日、労働審判手続期日呼出状が来る。総額520万円の請求である。結果は、同22年1月27日に調停成立、10万円で決着する。520万円の請求が10万円で決着したので筆者は勝利感を覚えるが、反省する。現在では勝利感よりも反省の念の方が大きい。

     当時は必死になって労働審判に臨んだので、反省する余裕はなかった。必死というか、怒りの感情の方が強かった。そもそも労働審判に訴えられることは、経営者にとっては不徳である。訴えた者は、それなりに経営者に深い憤りを持っていた。深い憤りを持たせたことはコミュニケーション不足のせいである。もっと腹を割って向き合い、信頼感を深めていくことが十分ではなかったか、自らを省みる。

     確かに、経営コンサルタントとして様々な労務トラブルに直面してきた。「『一人でも入れる労働組合』がやってきた」「時間外手当の未払いを請求されている」など、様々な労務トラブルの根底にあるのは、経営者と働く一人ひとりとの不信感にある。プレジャーも、同19年11月に経営を引き継いだ当時の労働組合は消えていた。消えてはいても、根が深いものがあった。そこをしっかりと見据えて、とことんコミュニケーションをして向かいあっていたか。自ら省みる。

     経営コンサルタントとしては、クライアントに経営指導をする。弁護士ではないので法廷の場で活躍する職業ではない。法廷の場に行かないように、問題を解決すべく経営アドバイスする仕事である。ところが労働審判の場に立たされてしまう。経営者としては逃げてはならぬ。真摯に立ち向かう、とは言うものの、法廷の場で解決するのではなく、現実の仕事の中で解決するのが経営者の仕事である。経営コンサルタントをしていては、頭では理解していても体で実感できなかったことを、労働審判の場に立たされて体験する。経営をするということの重さである。嫌だったら投げ出せばいいというものではない、経営の重さを実感する。労働審判を乗り越えて同22年春、経営方針を発表する。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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