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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(13)経営再生 三つの柱

    2013年6月28日

     
     
     

     心の再生から経営改善はスタートする。



     心の再生の具体的取り組みは5S活動の展開である。整理・整頓・清潔・清掃・しつけを徹底し、日々継続していくことである。その上で経営再生三つの原則を実行していく。三つの原則とは次の通りである。

     (1)コミュニケーション力UP(労務管理の充実)
     安全意識を高める。ドライバーの5S活動を充実する。管理職の営業マインドを高める。そのためには日々のコミュニケーション力をUPする。朝礼・夕礼を実行する。ドライバーとの職場ミーティング、経営会議などの会議システムを確立する。ドライバーとの個人面談を定期的に実行する。労務トラブル未然防止のための契約関係書類(雇用契約書、退職合意書など)をきちんとしていく。日々の実行は日報体制の確立でチェックしていく。経営日報、配車日報、営業日報、事務日報の確立である。さらに週報、月報と充実していく。このプロセス全体がコミュニケーション力UPへと連動していく。

     (2)経営数字把握力UP(管理会計システムの確立)
     日々の活動の中で経営者、管理者が数字を把握できる仕組みをつくる。日々収支を把握する。配車第一線の現場で数字を把握する。その上で経営目標と実績数字を対比していく。目標とのギャップについてどうしていくか、スピードをもって対策を立てて実行する。経営管理者(配車担当)がドライバーの動きもつかんでいる。中には感覚で収支を漠然とつかんでいるものもいる。これではすぐさま荷主交渉できない。不採算をそのまま垂れ流す。ドライバーの働きを数字でつかんで個人面談もできない。経営数字把握力をUPして経営再生に生かすことである。

     (3)営業力UP(運行効率の向上)
     日々、流されて既存荷主の仕事を何の工夫もなく行う。これでは売り上げの向上につながらない。ドライバー戦力と車両戦力をいかに高め、回転率をどのように上げるか。休車をなくしていく。稼働率を高める。帰り荷を獲得する…こうした運行効率の向上が営業力UPにつながる。その上で既存荷主の深耕や新規荷主の開拓に取り組む。

     次回から項目ごとにA社の具体的行動を紹介する。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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