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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(17)個人面談システムの確立

    2013年7月26日

     
     
     

     A社のあるドライバーが時間外手当(残業代)の未払いを主張して労基署に駆け込んだ。真因はどこにあるのだろうか。確かに給与の額もあるが、もっと深いところではコミュニケーションの不足、職場の風通しの悪さがある。



     
    hyou.jpgそこで個人面談シートを活用する。給与内容、仕事内容、生活状況の3項目についてA社長が面談する。面談時間は原則30分とし、個人面談シートを使用。A社長は聞き役(ヒアリング)にまわり、説教などの押しつけはしない。タイミングよく質問を行い、相手の心を開かせ、受け入れ(受容)ていく。給与内容については個人収支のところで燃費効率と有料代、修繕費などのコストを公開する。コスト低減が給与アップになることを知らせていく。売り上げ(運賃)についても告知し、いかにして売り上げを伸ばしていくか考えさせる。仕事内容については、配車への要望や荷主情報について聞き出す。生活状況については、借金の状況や体調のことを聞き出していく。

     こうした面談プロセスを1か月に1回、各30分継続することで自然と心が通い合う。労務トラブルの多発という状況は改善される。A社長は被面談者が仕事のプロであることを認める。そのため、個人面談ではコーチ役を務める。給与を上げていく力が本人にあることを気づかせていく。売り上げを伸ばして経費を節約すれば給与は上がり、物流品質トラブルゼロを続けていけばプロとしての評価が高まっていく。

     職場のさまざまな問題、とりわけ物流品質トラブルの解決は外部にはない。会社内部の力、働く一人ひとりの可能性の発揮によって成し遂げられていく。

     「自分は一人ではない。自分のことを受け入れて聞いてくれる。個人面談で何を話そうか、いつもドキドキする。個人面談が終わると、よし来月も頑張るぞ! 無事故のトラブルゼロでいこう! とフツフツとやる気が出てくるよ」(個人面談を受けたあるドライバーの言葉)。 

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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