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    経営再生物語(23)新人ドライバーの教育

    2013年9月12日

     
     
     

     ?採用面接シートの活用



     採用すると試用期間が通常3か月あり、研修方法は座学と添乗指導がある。座学については1日かけて行う。内容としては会社の経営理念、就業規則、給与規定の説明は必須である。経営理念の説明と連動して、仕事の基本の徹底がある。

     仕事の基本の例として「正しい姿勢」「あいさつの仕方」「接客用語」「指示・命令を受ける時の心構え」「正しい報告のあり方」がある。配車担当者が講師として実際にやって見せて、新人ドライバーに教え込む。社内マニュアルはトラック点検ルール、交通事故対応ルール、クレーム電話応対マニュアル、配送マニュアルなどがある。社内マニュアル、規定集として小冊子にまとめている会社もある。

     座学が終了すると添乗指導である(通常1週間程度)。業務マニュアル(運転日報の記入方法など)や配送マニュアルに基づいて指導する。指導者はベテランドライバーか配車担当者があたる。こうした試用期間中では、配車担当者と新人ドライバーの個人面談が定着策として有効である。

     個人面談にあたっては、面談者は資料を用意して臨む。資料は運転日報、燃費効率、給与明細書などである。座り方については真正面で向かい合うのではなく、横や斜めに座り、話しやすい雰囲気をつくる。面談者は一方的に話すのではなく、傾聴に徹する。配車についてどういったことを要望するか。給料計算の仕組みは理解できるか。どうしたら給料が上がるか。健康状態はどうか。借金で苦しんでいないか。人間関係や家庭の悩みはないか…。

     新人ドライバーの声に耳を傾けるプロセスが研修である。こうしたプロセスで心と心が触れ合ってくる。配車担当者と新人ドライバーが相互に分かりあえてくる。働くという土俵で共鳴、共振ということが実をあらわしてくる。共鳴とはドライバーの悩み、苦労を分かることで「共にガンバロウ」との思いが配車担当者に響くことである。共振とは共にガンバロウとする喜びが相互に生まれることである。ドライバーの定着は金銭のみに頼るのではなく、コミュニケーションの円滑化、充実化によって実現する道がある。この道は王道というより正攻防である。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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