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ブログ・上西 一美
第140回:春から増える子どもとの事故
2025年5月10日
日本事故防止推進機構(JAPPA)の上西です。4月から特に気を付けておきたい事故は、子どもとの事故です。4月から増加傾向にあり、6月にピークを迎えると言われています。
特に、小学校低学年の子どもが犠牲になる事故が多く、発生時間も、平日は放課後の時間帯、つまり午後3時から同6時に多く発生する傾向にあり、土日は日中も発生しています。
子ども(特に小学校低学年)は、危険感受性が低く、突然、道路に飛び出すなど非常にリスクが高いのです。また、生活道路だけではなく、幹線道路などの比較的大きな道路でも少なくありません。よって、このような事故を回避するために必要なことは、まずは、道路や歩道で子どもを見たら、その飛び出しに備えることです。
具体的な行動とすれば、少しでも早くその飛び出しに対応できるように、ブレーキに足を置き、構えブレーキで通過することです。また、生活道路など、歩道と車道の区別がない道路では、その側方を通過するときは、安全な間隔を確保する、もしくは、徐行で通過してください。これは道路交通法第18条に定められていますので、子どものみならず、歩行者の側方を通過するときは、必ず実践してください。ちなみに安全な間隔とは、1㍍とされています。
交通事故は、注意するという意識だけでは防止できません。指導や研修を行うときは、具体的な運転行動を必ず示し、その運転習慣を変え、防止するように努めてください。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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