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    住友フォークリフト 業界初デュアルバッテリー式電動フォーク発売

    2014年11月25日

     
     
     

    「住友フォークリフト」で知られる住友ナコマテリアルハンドリング(愛知県大府市)は、業界初となる2種類のバッテリーを搭載したデュアルバッテリー式電動フォークリフト「QuaProーB Dual」の販売に注力している。

    同製品は、リチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーを搭載したカウンターバランス式電動フォーク。住友ナコマテリアルハンドリング販売(同)で営業企画室長を務める石出努氏は、「ユーザーからの『稼働時間を長くして欲しい』というニーズを解決するべく開発した製品」と説明。「スペアバッテリーを使って乗せ替えながら運行したり、エンジン車からの電気車への代替えに踏み切れなかったり、稼働時間に関する課題を抱える現場は多い」と話す。

    2種類のバッテリーを積むことで、それぞれのバッテリーの特長を生かし、長時間稼働と長寿命を実現。リチウムイオンバッテリーは稼働途中の補充でもダメージが出ないため、稼働状況に合わせて補充電を上手く組み合わせることで、バッテリー交換なしで長時間稼働を可能にしている。技術企画室技師の後藤晃氏は、「短時間のいわゆる『ちょこ充電』を行うことで、現場の実作業上では、稼働時間を2倍ぐらいに伸ばすことができるはず」と自信を示す。

    また、同バッテリーは、エネルギーの回収に優れているのも特長。減速時に発生する回生エネルギーをバッテリーに充電し、再利用することで、省エネにもつながっている。

    さらに、同バッテリーの有効利用により、鉛バッテリーの放電深さを抑制できるため、鉛バッテリーの長寿命化も実現する。同氏は、「従来だと4ー5年でバッテリーの寿命を迎える現場が多いが、これを大幅に伸ばすことができる」とし、「ランニングコストの削減につながる」と訴える。

    価格は、「スペアバッテリーを使っている現場であれば、トータルで見れば遜色ないコスト。なおかつバッテリーも長寿命のため、メリットは大きいはず」。

    石出氏は、「稼働時間がネックでエンジン車からの切り替えに踏み切れなかった現場でも、充分にお使いいただける」と胸を張る。後藤氏も、「まだまだエンジン車の多い3t半ー4tの中型クラスのユーザーに、ぜひご検討いただきたい」とし、「燃料費の削減にも貢献できる」と付け加える。

    後藤氏も、「鉛とリチウムイオン双方の特性を生かすことで、『長時間稼働したい』という現場の悩みも、『トータルコストを軽減したい』という経営者の悩みも両方解決できる」と訴える。

     
     
     
     
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