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    軽量・長寿命でアルミホイールの普及進む

    2010年4月14日

     
     
     

     タイヤの省エネ対策として、低燃費タイヤなどの普及促進に向けた動きが国交省と環境省で始まっており、アルミホイールの経済性と環境性にも期待が寄せられている。
     住友金属工業は30年前に、国内で初めて大型トラック・バス用一体鍛造アルミホイールを製造。現在は車両総重量8トン超用のアルミホイールについて、「タフブライト」ブランド(写真)を展開している。


    0208tagh.jpg アルミは、スチールと比べて比重が約3分の1で、熱伝導度が約4倍も優れているという特性を持つ。それを生かすため、同社は独自のプレス方法「回転鍛造プレス工程」を採用。高い材料強度と均一な金属組織を作り出す、同社アルミホイールのコア技術という。
     同ブランドの25トン大型トラック用ホイール(22.5インチ×7.50インチ)は、1輪が23.9kgなのに対し、スチールホイールは34.9kgで、約10kg軽い。積載量が向上するのに加え、日本自動車研究所委託テストでは、燃費が1.8%改善したほか、CO2排出量は年間約2.1トン削減した(年間走行距離15万km、リッター3.5kmの場合)。
     また、同技術は放熱性も高め、タイヤの温度上昇を抑制するとともに偏摩耗を抑え、ロングライフ化に貢献する。同社交通産機品カンパニーの滝沢賢一参事(写真)によると、「スチールホイールに対し、約13%の長寿命化を図っている」という。走行時の乗り心地や操縦安定性の良さも利点だ。
    0208ta.jpg また、同ブランドでは、表面仕上げにダイヤモンドチップ加工を施すことで、国内最高水準の輝きを実現し、従来のアルミホイール加工と比べて光沢度が3割も向上している。
     アルミホイールの製造方法には、「鋳造式」と同社が採用する「鍛造式」がある。「鋳造式」は金型に流し込んで成型するためデザイン性が高い。「組織構造が荒くなる」傾向がある半面、価格を低めに設定できるという。
     一方、「鍛造式」は生産に手間はかかるが、「高精度で高強度に仕上げられる」という。
     日本アルミニウム協会の調査によるアルミホイールの装着率(平成17年度版)は、大型トラックが13.7%で、大型バスは61.7%。トラック業界で普及が遅れている理由は価格面が大きいという。
     同参事は、「今後、車両の軽量化やCO2削減に対するニーズはさらに高まり、間違いなく普及する」としながらも、価格の安定化を課題に据え、「量産による低価格化の可能性もある」と説明する。
     同社は、新たに採用されることになった新・ISO方式ホイールのラインナップも拡充している。
    JISからISOへ 新規格のポイントは
     昨年10月から段階的に開始されている「ポスト新長期排ガス規制」の実施に伴い、ホイール仕様がJIS規格からISO規格に変更される。
     ISO規格が国際的に主流の中、日本の大型トラックはこれまでJIS規格を採用していたが、国際基準への対応や整備性などから新規格を採用することになった。新・ISO方式ホイールは同規制対象の新型車に装着される。
     新・ISO方式のポイントは、
    (1)シンプルな構造でタイヤ交換や点検・整備が容易
    (2)単純な締結方法で、長期間の使用でもホイールやボルト、ナットの傷みが少ない
    (3)部品の種類が少なく、管理が容易で誤組みのリスクが小さい
    などで、整備面の負担が減るためユーザーメリットは大きい。
     点検・整備での具体的な変更点は、これまで左・右輪でネジの締め付け方向が異なっていたが、新方式は両輪とも同じ方向。また、後輪ダブルタイヤの締め付けが、JIS方式はインナー、アウターナットそれぞれで行っていたが、新方式は一つのナットで共締めするだけで済む。ただし、JIS方式とホイールの互換性はないという。
    ◎関連リンク→ 住友金属工業株式会社

     
     
     
     
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