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    アイストクーラー「iーCool」労働環境の改善に

    2010年11月22日

     
     
     

     いすゞグループのアイ・シー・エル(東京都品川区)が今年5月に発売したアイドリング・ストップクーラー「iーCool(アイクール)」。省燃費と長時間使用を実現した冷房機として、リピーターが増えているという。
     走行中の余剰電力を蓄積したバッテリーで電動コンプレッサーを稼働させる方式を採用。満充電で昼間は5ー7時間、夜間は8時間という長時間使用を実現している。入澤千明商品企画部長は、「夏季の昼間でもベッドルームをセ氏25度以下にしっかりと保つ。荷待ちや仮眠時にエンジンを止めることで燃料費が削減できるだけでなく、快適かつ静かな車内でドライバーの労働環境の改善にもつながる」と説明する。


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     同社は5年前から開発をスタート。「冷えない、湿気でベタベタする、稼働時間が短いなど、蓄冷式クーラーへのドライバーの不満がきっかけ」という。2年前に実証実験をスタートさせ、ユーザーの声を製品に反映させてきた。こだわったのはパワーで「夏場の昼間でも快適に使えるようにと、冷房能力は最大1500Wを選んだ」。
     家庭用のクーラーと同じく、インバーター制御を採用。「効率よく運転するため、バッテリーへの負荷を最小限にするとともに過放電も防止する」。同社の試算では年間93.5回・1日7時間の稼働で、軽油リッター110円の場合、アイドリングとの比較で年間約12.9万円(月額1万800円)のコスト削減が可能という。
     また、三井住友ファイナンス&リースと組み、リースや割賦で購入できる仕組みも構築。本体に工賃も含めた導入価格が60万5000円の場合、5年リースでは月額1万2300円、5年割賦だと1万1900円となる。入澤部長は、「アイストで削減できる燃料コストと導入コストは変わらない。つまり、実質の負担はわずか。長期で使用すればするだけ、コスト削減になる」と語る。
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     同社では、「3ー4時間しか走らないが、荷待ち時間が長時間で満充電できない」というユーザーの声に応え、コンセント(AC100V)に接続して充電できる「iーCharge(アイチャージ)」もオプション発売。「コンセントに差しておけば、当然だが何時間でも使用でき、バッテリー上がりのトラブルを防げる」とし、頻繁に充電することで過放電が防止でき、「バッテリーの寿命も大幅に延びる」という。
     なお、東京電力や中日本高速道路が普及を進める外部電源式アイドリング・ストップ給電システムでの使用にも対応している。入澤部長は、「コスト削減と労働環境の改善だけでなく、環境へも優しい。ぜひ、導入頂きたい」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社アイシーエル

     
     
     
     
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