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    Luna 『安全をつくる』運転習慣の形成を支援

    2012年6月14日

     
     
     

     ドラレコメーカーのLuna(東京都港区)は、車載器の販売だけでなく、導入後の運用フォローにも力を入れている。根底にあるのは「事故は予防できる」という考え。実際に記録された映像を分析し、ドライバーやその管理者の指導に役立て、「ドラレコを入れたが、活用の仕方が分からない」という声に応えている。同社関西営業所の工藤暢啓所長に話を聞いた。
     同社がセミナーで上映するのは、「事故が起こった日」の映像をまとめたもの。事故の瞬間だけでなく、そこに至るまでに事故につながる可能性のある運転が数多く潜んでいたことを、映像で浮かび上がらせる。一方、運送事業者ごとの講習では、従業員の映像を分析し活用している。


    0614l1.jpg 同所長は、「ドライバーの日頃の意識が運転を規定している」と語る。「たとえば、先へ先へ行こうとする意識を持ったドライバーは、それに応じた運転プロセスが出現する」とし、「問題なのは、その意識をドライバーが自分で認識できていないこと」だという。
     「『どのくらい一時停止していますか』という質問に『2秒』と答えるドライバーも、ドラレコの記録映像を確認すると1秒未満ということが多い」とし、「意識と行動にギャップがある」と指摘する。「本人はできているつもりだから、指導しても聞く耳を持たない。実際の映像を見せることで、ギャップに気づいてもらうことができる」。意識に行動を近づけていくのに、映像の活用が有効だという。
     「事故は習慣の延長線上で起きている」と同所長。つまり、「事故の芽は各自が持っている習慣がもとになっている」ということだ。そこで、ドライバー1人ひとりがどういう習慣で運転しているかを、ドラレコの映像をもとに実態を調査。一時停止、踏切での停止、車間など12項目にわたって分析するとともに、ハンドルを切り始めてから横断歩道に到達するまでの秒数なども割り出し、ドライバーの「習慣」を可視化する。
     映像分析による「運転習慣の棚卸し」を行い、実際の映像を見せることで「ドライバーの『自分は大丈夫という思い込み』を解消し、『安全をつくる、自分の身を守る運転習慣』を身につけさせるというのが一連のサイクル」。とはいえ、長年の習慣を一気に変えることは難しい。そのため、「まずは『一時停止だけはしっかりやりましょう』、しかも、『事務所の出入りの時だけは必ずやりましょう』と、ハードルを思い切り低くして、一つずつやっていく。そうすると、運転全体に波及してくる」という。
     これまでに延べ9000件の分析を実施。分析費用は、ドライバー1人あたり1回2万円。1日の常時記録映像から習慣調査をし、指導を行う。一時停止など特定の項目に分析対象を絞れば、2項目で同3000円となる。講習会がセットになった年間契約も請け負っており、現在約20社が契約しているという。
     「事故の予防は、意識と行動のギャップに気づくことから始まる」と同所長。「気づけば手が打てる。そのためにドラレコの映像を有効活用してほしい」。
    ◎関連リンク→ 株式会社Luna

     
     
     
     
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