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    グリーンベル 運送専門の会計サービス開始

    2012年10月9日

     
     
     

     中古トラック情報誌「ゲットラック」の発行を手掛けるグリーンベル(神奈川県川崎市麻生区)が、運送会社専門の会計事務所サービス「運送会計ドットコム」をスタート。葛西宣行社長は「ファイナンスサービスを提供する中で3000社に及ぶ運送事業者の決算書を見てきた経験をもとに、会社の状態や問題点を分析した上で助言し、黒字企業へと導く『軍師』の役割を担いたい思いで立ち上げた」と説明。「経験豊富な当社スタッフが税理士を指導し、運送会社社長にアドバイスする。訪問や電話での対応など、経営指導の形態は運送事業者のニーズに合わせる」という。


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     同社長は、運送事業者の財務面での弱さを指摘。「売り上げや入金スケジュールを把握していても、1台ごとの利益まで把握されている経営者は少ない」とし、「試算表を毎月確認している経営者は全体の10%もいないはず。設備融資の審査時に必要な会計資料を持っていないケースは多い」と語る。
     新サービスは、自らの資金繰りの経験も生かし、「財務面でのサポートはもちろん、日々の行動指針や目標設定、コスト管理など、運送会社の社長が営業と教育に専念できるように、従来の税理士費用と同等の料金で支援する」と自信を見せる。
     トラック運送業界での豊富な経験を持つ同社長は、「1年目だからしょうがない、燃料が上がった、荷主に貸しを作ったなど、『赤字を正当化する経営』から『絶対に黒字を出す』という強い信念を持った経営に、考え方ひとつで変えることができる」と語り、まずは、原価計算の徹底を指導するという。「輸送コスト削減がテーマになっている流通業界に、原価を知らずに見積もりを出し、仕事を受ける運送会社が多く、それを見越した荷主がコスト割れの仕事を平気で流している。利益が出ないから事務員を雇えず、車両保険も社会保険も入れないという悪循環に陥る。原価を知らずに受注することが、いかに危険な行為か考えてほしい」と警鐘を鳴らす。
     「毎年利益を出している会社の共通点」として、「(1)原価の把握(2)稼働率の徹底(3)運送+αのサービスを荷主に提案」を挙げ、「運賃を総体的に上げる努力や工夫を必ずしている」と分析。「監査や適正化、事故、盗難など、中小企業には突かれるとガードできないポイントが多い」とし、「当社の運送会計チームが原価、稼働率、問題点を『見える化』し、行動方針を助言する。経営改善につなげて頂きたい」と語る。
    ◎関連リンク→ 株式会社グリーンベル

     
     
     
     
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